■ウミディグダにリキキリン、超大量の新ポケモンたち
そして新作ポケモンと言えば、新ポケモン! やはり初登場するポケモンがどんな進化をするのか、どんなわざを覚えるのか、そもそも何タイプなのか、など捕まえる楽しみがありますよね。
ポケモンプレイヤーにとっては「このポケモンはこうなるから……」「こいつは弱いから……」といった理由で捕まえなかったりするケースも多いのですが、ポケモンはバトルもそうですが、捕まえて育てる楽しみこそがポケモン。新作をプレイするたびに、小学生のころに夢中でゲームボーイにかじりつき、母親にせがんで電池をいっぱい買ってもらった日々を思い出します。
さて、ここでは私が本作で気になっている新ポケモンを3匹ピックアップして紹介していきたいと思います。
まずは、初代からプレイしていた世代にとって、驚きの新ポケモン「ウミディグダ」。
ガラル地方のニャースはガラルニャースと呼ばれ、アニメでも人気があったあのニャースとは異なる見た目・タイプでしたが、あくまでも「ニャース」でした。ディグダにもリージョンフォームである「はがねタイプ」のディグダがいましたが、このウミディグダは、ディグダとは異なる別のポケモンとして登場します。
にょろにょろとした見た目ですが、たしかに顔はディグダそっくり。タイプはみずタイプなのでディグダとは異なりますが、果たして進化後の姿は……。ディグダのように3匹に増えるのでしょうか……? 同じみずタイプでは、ドジョッチに似ているのですが、ナマズンのようになる可能性も……!?
対戦環境では、すばやさの高さと特性「ありじごく」という個性があったことからダグトリオが過去に使われていたこともありましたが、今作ではどんなポケモンになっているのか楽しみですね。
続いては、「金・銀」で初登場して以降、特別脚光を浴びていなかったキリンリキの「進化系」が登場します。それが「リキキリン」です。
この名前に注目してほしいのですが、そもそもの「キリンリキ」という名前の「キリン」と「リキ」が入れ替わっていますね。それがリキキリンの見た目にも反映されていて、キリンリキのしっぽにいた「マリオ」に出てくる「ワンワン」のような黒い生き物(?)が、頭部側にきています。後ろにいたものが前に来ている、という見た目通りの名前になっているということですね。
ポケモンの世界のネーミングセンスにはたびたび驚かされますが、このリキキリンはかなりのハイセンスさだなと思います。
対戦環境にて、キリンリキが過去に流行したことはありませんし、正直ネット対戦で遭遇したことは一切ありませんが、リキキリンに進化することでどんな活躍をしてくれるのか。ノーマル/エスパータイプは珍しいタイプですが、ヤレユータンやイエッサンなどのサポート系のポケモンだったので、ぜひリキキリンにはエースとしての活躍を期待したいです。
最後に紹介するのが、新ポケモンというより、新しい姿となって登場した「ウパー」です。注目しているポケモンが、初代と金・銀に関わるポケモンだらけなところに私の年齢が現れていますね。しかし、30代のポケモン初代世代にとって、彼らが今も新作で新しい姿を見せてくれるのは嬉しい限りではありませんか。
ウパーは本作の舞台である「パルデア地方」では、パルデアのすがたで登場します。先ほどディグダのときに出てきましたが、いわゆるリージョンフォームですね。
タイプはこれまでのウパー(みず・じめん)から変わり、じめん・どくタイプとなりました。もともとみず・じめんタイプだったので、弱点が草タイプしかないウパーの進化系であるヌオーは、能力こそひかえめながらタイプと覚える技が優秀だったことで、対戦環境でもよく使われているポケモンでした。
このタイプが、じめん・どくタイプに変わったことによってどんな影響があるのか。フェアリータイプの強力なポケモンが増えつつある最近のポケモンでは、フェアリータイプの弱点であるどくタイプは相対的に強化されつつありますが、もともとタイプが強みだったこのポケモンにとっては、逆風になるかもしれません。どんなポケモンが流行するのかにもよりますが、新しいポケモンを試してみたい人はウパーもぜひ注目してあげてください。じめんタイプなのに特性「ちょすい」でみずタイプを無効化できるという強みを生かして、全然活躍できる可能性もありますよ。