『推しの子』『ヒロアカ』『ハイキュー!!』“主人公”になれなくても…成長するため頑張り続けた「努力の天才キャラ」3選の画像
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 漫画やアニメでは、努力するキャラクターの姿は何より魅力的だ。フィクションの世界には天才や秀才が数多く登場してきたが、彼らにしたって人一倍の努力を積んでいることがほとんど。

 しかし共感できる、思わず応援したくなるという点でいえば、才能に恵まれずとも陰で必死の努力を続ける脇役に勝る存在はないかもしれない。そこで今回は、天才に囲まれ自分の至らなさを思い知りながらも、それでもがんばり続ける努力家キャラを紹介していきたいと思う。

■誰に何を言われようと決して諦めない「ヒロアカ」心操人使

僕のヒーローアカデミア』の心操人使は、デクたちが通う雄英高校の生徒。声を使って相手を操る個性「洗脳」の持ち主だが、ヒーロー科ではなく普通科C組に所属している。彼はヒーロー科の入試を受けたものの、試験方式との相性が悪かったこともあり、残念ながら不合格になってしまった。ただし本人もその展開を想定しており、入学後のヒーロー科編入を視野に入れて普通科を併願していた。

 彼は「人を操る」という個性を持っているせいで、冗談交じりに“敵(ヴィラン)向き”とからかわれることも多かった。しかし彼はそんな声に負けず、まっすぐにヒーローに憧れ続けた。結果、体育祭と合同戦闘訓練での活躍を経てヒーロー科に編入することに。

 彼は体育祭でデクと戦った際、「俺はこんな“個性”のおかげでスタートから遅れちまったよ 恵まれた人間にはわかんないだろ」と苦しい思いを語っていた。しかし彼は“恵まれなかった”人間だったにもかかわらず、誰も見ていなくとも努力を積み重ねることで、ヒーローになるための一歩を踏み出したのだ。

 合同戦闘訓練では急激に成長した姿を見せているが、いくら相澤の指導を受けていたとはいえ、本人の努力が並大抵のものではなかったことは想像に難くない。普通科生徒としての生活もあったこと、ヒーロー科の正規のカリキュラムを受けていなかったことも踏まえると、心操人使がどれほどがんばったのだろうかと感心させられてしまう。

 “ヒーロー向きでない”と言われる個性を持って生まれたにもかかわらず、ヒーローになりたいという強い想いを糧に努力し続ける心操。彼のこれからの活躍が楽しみだ。

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