■ジャンプシュートを武器に日米決戦へ

「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」に収録されている『熱血高校ドッジボール部』ゲーム画面

 Bボタンを押せば相手のシュートボールをつかめる。AとBボタン同時押しでジャンプし、落下し始めたときにシュートを放つと「ジャンプ必殺シュート」、ダッシュしてから7歩目でシュートをくり出すと「ダッシュ必殺シュート」になる。この3つを踏まえて練習しただけで、その後のプレイはかなり変わった。

 相手のボールをつかめるので、至近距離での投げ合いにも対処可能。必殺シュートは大ダメージを与えられるうえ、相手を遠くまで吹っ飛ばせるため、敵チームの動きを妨害できる。必要なのは適切なタイミングだけで、それ以外にデメリットはない。練習した後の再挑戦で「はなそのこうこう」を下し、イギリス、インド、アイスランドにも勝利。順調に先へ進んでいった。

「えんせいじあい」ではさまざまな国と戦えるわけだが、それぞれのドッジボール部は国によって戦術や選手の特徴が違う。インドはパス回しからの打ち合いなど、突拍子もない戦法がメイン。一方、選手の体力は低いが耐久力が高く、必殺シュートを当ててもほとんどダメージが入らない。

 アイスランドの場合はパス回しはあまりせず、強烈なシュートで正面勝負を仕掛けてくる。選手たちは防御力こそ低いが、かわりに体力が多い。プレイスタイルがそれぞれはっきり分かれているため、メリハリが合ってこちらも終始新鮮な気分で遊ぶことができた。

「ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online」に収録されている『熱血高校ドッジボール部』ゲーム画面

 そして7歩目をどうにも見極められないので、ダッシュ必殺シュートは封印し、ジャンプ必殺シュートに絞る戦術をとる。3連続で成功させることも珍しくなくなり、世界中の選手をコート外に吹っ飛ばしていく。必殺シュートがヒットした相手が右に飛び、画面の左側から戻ってきたときには思わず笑ってしまった。

 最終戦の相手、アメリカチームの面々は強力。こっちの必殺シュートをつかんでくるし、シュートの威力も高い。試合後半、キャプテンのくにお1人で相手チームの2人を相手にするという危機に直面したが、ダッシュシュートとキャッチの応酬を制し、敵方のキャプテンをジャンプ必殺シュートで撃破。熱血高校を優勝に導いた(※編集部注:なお特定の条件を満たすと「なぞのぐんだん」チームが最後に出現する)。

「えんせいじあい」のモードは、ボリュームはそこまでないが、ドッジボールをテーマにしているだけあって試合は分かりやすいし、執拗な集中攻撃や外野への妨害行為がやりたい放題なお祭り感覚の作風はとても楽しめた。それに、こうしたハチャメチャなゲームは複数人で遊ぶとより楽しいのがお約束なので、これから「Nintendo Switch Online」で本作を遊ぶ際は、家族や友だちを誘ってみるといいかもしれない。

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