■モンハン史上最大級!生きる天変地異
最後に紹介するのは『モンスターハンター4』に登場したダラ・アマデュラ。別名は「蛇王龍」。
モンハン史上最大の大きさで、なんと44039.7cm(約440メートル)にも及ぶ。第2位のゾラ・マグダラオス(『モンスターハンター:ワールド』)が約260メートルなので、圧倒的大差といえるだろう。ダラ・アマデュラの姿形はまさに蛇で、千剣山と呼ばれるフィールドの山頂に巻きついている。実際の建造物で近い大きさは見当たらないが、333メートルの東京タワーよりもはるかに大きい。東京タワーに巻きつき、さらに頭をゆうに天に伸ばしているダラ・アマデュラを想像するとゾッとしてしまう恐ろしさだ。
クエストは、ラオシャンロンやダレン・モーランのように前後半でわかれていないが、一定の条件で居場所が変化したり、フィールドを破壊したりする。巨大な体躯をもつダラ・アマデュラならではの演出だった。また、ダラ・アマデュラをよじ登ることで、顔面に到達する。顔面では数回の剥ぎ取りができるのだが、一生懸命顔面で剥ぎ取るハンターが少しシュールだった。
ちなみに、『モンスターハンター:ワールド』にはモンスターの死体が散らばりガスが噴出する「瘴気の谷」という不気味なフィールドが登場するが、実はこの谷の上層はダラ・アマデュラの古代種の死骸で形成されている。よく見るとマップ上に超巨大な背びれや肋骨、頭部などが転がっており、アマデュラの上を歩かされていることに後々気づかされるという仕組み。だがこの亡き骸はMH4やMH4Gで討伐したアマデュラよりもさらに数倍は大きく、頭部だけでも100メートルは超えそう。遙か昔に生き絶えた古代種アマデュラの大きさを想像するだけで楽しくなる、モンハンらしいロマンあふれるフィールドだった。
通常のモンスターを狩猟するのはもちろん楽しいが、やはり超大型モンスターを前にした「限界にチャレンジしている」「歴史に挑んでいる」感覚は他では味わえない独特なもの。『モンハンライズ』には、モンスターに乗れるほどの超大型モンスターは登場しなかったが、あっと驚くような迫力のモンスターの討伐の機会を楽しみにしたいところだ。