1997年7月の連載開始から、今年で25周年を迎える尾田栄一郎氏の漫画『ONE PIECE』(集英社)。
実写ドラマ化や最新映画の公開など、25周年に向けてさまざまな企画が発表されている中、ゲームでもRPG作品『ONE PIECE ODYSSEY』の発売が決定。原作者の尾田氏いわく「映画かよ!!!」というほどの没入感らしく、続く情報が待たれるばかりだ。
世界的人気漫画ゆえに、これまで数十タイトルにおよぶゲーム作品が発売されてきた同作。その中で本日4月27日に発売21周年を迎えたのが『ONE PIECE ~夢のルフィ海賊団誕生!~』だ。
『夢のルフィ海賊団誕生!』はゲームボーイ・ゲームボーイカラー用ソフトとして発売されたシミュレーションRPGで、家庭用ゲームとしてはワンダースワン用ソフト『ONE PIECE ~めざせ海賊王~』、PS用ソフト『ONE PIECE グランドバトル』に続く3作品目のタイトルとなる。かなり初期の作品ではあるものの、今振り返っても珍しいシミュレーションRPGだったということに加え、細かい部分にまでファンの喜ぶ要素が詰め込まれた良作だった。
■原作やアニメでおなじみのシーンをドット絵で再現
タイトル画面で「From TV animation」と書かれている、テレビアニメをもとにしたゲーム『夢のルフィ海賊団誕生!』。タイトル画面では「ウィーアー!」が流れ、ステージをクリアするとアニメ初期でおなじみだった、夕日をバックにしたアイキャッチが挟まれる。2001年のアニメ『ONE PIECE』はちょうどグランドライン突入編に差しかかるあたりで、ゲームでもアニメの第1話からアーロン編までをもとにしたストーリーが楽しめた。
このゲーム、グラフィックにかなりこだわって作ってある。ゲームボーイでありながらアニメでおなじみの名シーンや必殺技がキッチリと再現されていたのが特徴で、「長い間くそお世話になりました!!」や「二度と敗けねぇから!!!」などの初期の名セリフの数々がアニメのカット通りにドット絵で描かれているのだ。原作つきのゲームとして、かなりファンニーズに応えた内容となっている。