■絶望の宝庫!? ロンダルキアは『ドラクエ2』随一の危険地帯

 ファミコン版の『ドラクエ2』で絶望を感じた場面を聞けば、多くの人が「ロンダルキア」と答えるのではないでしょうか。しかし、ロンダルキアのどの部分を指しているのかは十人十色。

 人によっては「ロンダルキアへの洞くつ」の極悪難易度だったり、洞くつを抜けた先の雪の台地・ロンダルキアに出現する「ブリザードのザラキ」だったりすることも。さらにはロンダルキアに存在するハーゴンの神殿の「ノーヒントな隠し階段」の謎や、デビルロードやバズズの使ってくる「無慈悲なメガンテ」がトラウマという人もいることでしょう。

ザコモンスターなのに即死呪文を容赦なく使ってくるのは反則です!

 極めつけはボスのハーゴンやシドーが、ベホマを使った瞬間に絶望したことも……。苦労して体力を減らした強敵が、呪文で全回復した瞬間に「ふざけんな!」と叫んだことを思い出します。

 そんなドラクエシリーズの中でも屈指の“トラウマ製造地帯”として知られる、ファミコン版『ドラクエ2』のロンダルキア。皆さんはどんな絶望を味わったのでしょうか。

■「黄金の爪」の罠にハマった『ドラクエ3』

 個人的な印象では、『ドラクエ3』では「黄金の爪(おうごんのつめ)」を初めて手にしたときがもっとも絶望的な状況に感じました。

 ファミコン版の「黄金の爪」は武闘家専用の最強武器。その入手場所はピラミッド内部にある隠し階段から行ける地下2階で、ノーヒントではまず発見できない場所にあるのですが、この隠し階段の場所の情報だけは得ていました。

 しかし黄金の爪には、所持しているだけで敵の出現率が大幅にアップするという、とんでもない罠があったのは完全に誤算。入手した直後から、数歩歩くたびにバトルの連続。しかもピラミッドに出現する敵は「つうこんのいちげき」を放つマミーや、「マヌーサ」や「ふしぎなおどり」を使ってくるわらいぶくろなど、強敵ぞろいです。

『ドラクエ3』のピラミッドにはあまり良い思い出がない……

 さらに生き延びた先で発見した宝箱を喜び勇んで開けてみれば、攻撃力がバカ高い“ひとくいばこ”が襲ってくる始末で、まさに泣きっ面に蜂。私のパーティには武闘家がいたので「黄金の爪」を装備し、激増するエンカウントをくぐり抜けて命からがらピラミッドから脱出しました。

 そのとき私は「黄金の爪は敵の出現率が大幅アップ」という情報を知らなかったので、友人に真相を聞くまでエンカウントの高さに悩まされたことが本当にキツかったです。

■トラウマになるほどゲームに熱中した日々

ファミコン『ドラゴンクエスト』タイトル画面

『ドラクエ』シリーズをプレイした皆さんなら、面白かったことや感動したこと、新鮮な驚きなど、いろんな思い出があるかと思います。当時は理不尽な状況や出来事にぶつけようのない怒りを感じたり、絶望感にさいなまれたものですが、今となっては「あった、あった!」なんて楽しく盛り上がれるのだから不思議なものですね。そう考えると、あの頃に負ったトラウマの数々も悪くないんじゃないかって思うのですが、皆さんはいかがでしょうか。

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