スーパーファミコン『ファイナルファンタジー6』28周年! 慌てて2周目をプレイしたシャドウの思い出【ヤマグチクエスト・コラム】の画像
画像はスーパーファミコン『ファイナルファンタジー6』(編集部撮影)
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 本日4月2日は、スーパーファミコン用ソフト『ファイナルファンタジー6』の発売記念日です。1994年に発売となった『FF6』は、5までの「クリスタル」にまつわる物語ではなく、全く新しい『FF』として登場した今なお愛される不朽の名作です。FFのなかでも人気は高く、ミニスーファミに収録されているほか、今年の2月24日にはピクセルリマスター版が発売されました。何度もリメイクされるのは、それだけ愛されているという証拠ですね。

 さて、そんなFF6の大きな特徴が「パーティーキャラになる14人全員が主人公」という点でしょう。これは14人の主人公がいるというわけではなく、「14人全員で1つの作品の主人公」という意味合いなのですが、やはりプレイしていると特定のキャラクターに愛着がわいてしまうもの。

 加入・離脱を繰り返すゲーム性だからこそ、お気に入りキャラクターが加入してくれたときのワクワク感はたまりませんよね。みなさんは誰が好きでしたか?

 今回は、芸名を『ドラゴンクエスト』から取るほど『ドラクエ』に身と心を捧げた私ヤマグチクエストが、それでも書きたい「一番思い入れのあるFF6のキャラクター」について語っていこうと思います。なお、とんでもないネタバレだらけの記事になりますので、未プレイの方は続きをご覧になるのは避けてください。絶対に。

SFC版『ファイナルファンタジー6』OP画面より

■悲しき過去と熱い思いを秘めているシャドウの魅力

 僕がFF6で一番好きなのは、無論シャドウです。

「正義か?悪か?」みたいなミステリアスさと冷徹さの中に、悲しき過去と熱い思いを秘めているという男の子が大好きなキャラクターですよね。暗殺を生業とし、もらった金以上の働きはしないという当初の印象から、ゲームクリア後に彼に抱く印象は大きく変わります。

SFC版『ファイナルファンタジー6』プレイ画面より

 当時初めてプレイしたとき、魔大陸編でシャドウに「行け!世界を守れ!」と言われて、彼を置いていってしまい、もう二度と帰ってこなかった人も多いのではないでしょうか。

 かくいう僕もそうで、当時シャドウってあんな感じでいなくなっちゃうのさみしいなと思っていたのですが、友人に「シャドウが最後にビリーに語りかけながら死ぬなんて思わなかったよな」と言われ、いったいこいつは何を言ってるんだと思ったこともありました。

 友人に詳しく過程を聞き、あのとき時間ギリギリまでシャドウを待たなければいけなかったのか!と知り、慌てて2周目をプレイしたのは良い思い出です。その2周目があったからこそ、『FF6』が好きになりました。

SFC版『ファイナルファンタジー6』プレイ画面より、魔大陸
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