■PSP時代のマルチプレイの思い出

 中高生だった頃、放課後はプレイステーション・ポータブルを持ち寄って、誰かの家や途中下車した駅のロータリーで遊ぶのが日課だった。当時の通信プレイと言えば「アドホックモード」を用いた至近距離での無線通信が主流だったので、マルチプレイで遊ぶならどこかに集合する必要があったのだ。

 顔を突き合わせてプレイするので、みんなで直接会話しながら遊べるのはうれしい。その一方で、場の空気が悪くなるとすぐに分かる。好き勝手に太刀を振り回していると、周りの表情がだんだん険しくなってくる。大剣やハンマーの攻撃で派手に打ち上げられるのならまだネタになるが、ちょっとのけぞる程度だと反応に困る。

 だからこそ、なるべく味方のジャマをしないような配慮が太刀使いには求められた。何度もひんしゅくを買いながら、仲間に優しい太刀の使い方を学んでいったことを思い出す。

 ちなみに最近の『モンハン』シリーズでは“のけぞり”を無効化する「ひるみ軽減」といったスキルも実装されている。

 

 当時のことを思い出しながら今回の記事を書いていたが、15年も前のポータブル系の頃からすでに骨格ができあがっていたことを思うと、あらためて『モンハン』シリーズの完成度の高さを実感する。

 今年の夏には『モンスターハンター ライズ』の超大型追加コンテンツである『モンスターハンターライズ:サンブレイク』が発売されるので、こちらも今から楽しみだ。

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