■G級ナルガクルガの尻尾叩きつけ

『モンスターハンター ライズ』にも登場するナルガクルガが初登場したのは『モンスターハンター ポータブル 2nd G』(通称『MHP2G』)だ。パッケージを飾った看板モンスターとして当時話題にもなった。

 ナルガクルガは、黒い体毛に覆われた体と、前両足から伸びた刃が特徴のモンスター。前作『モンスターハンター ポータブル 2nd』に登場したティガレックスの骨格がベースになっているが、直線的な動きがメインだったティガレックスと違い、こちらは不規則で読みにくい。ジグザグに飛びかかったり、攻撃の前に一瞬間を置いたりと、トリッキーな攻撃でプレイヤーを翻弄してくる。

 とくに厄介だったのは「尻尾叩きつけ」で、ナルガクルガの攻撃の中で最高の威力を持つ。下位・上位以上の難易度である“G級クエスト”ともなれば、ナルガクルガの尻尾叩きつけの威力はすさまじく、半端な装備で受けると一撃でやられかねない。

 当時G級に上がりたての頃、まだ上位クエストの素材で作れる装備に頼っていた私は、G級のナルガクルガと初めて戦った際、尻尾叩きつけを食らって即死。G級の手痛い洗礼を受けたのだった。

■太刀使いの永遠の悩み「のけぞり」

『モンハン』には“のけぞり”という要素がある。吹き飛ぶほどではない、ちょっとした攻撃に当たると発生する現象で、自分の動作が中断されてしまう。

 この“のけぞり”は、モンスターの攻撃だけでなく、味方の攻撃にも適用される。マルチプレイを遊んでいると、どうしても仲間の攻撃が誰かしらに当たってしまうことがあり、無意識のうちに味方の行動を妨害してしまうのだ。

 この影響を著しく受けたのが、太刀という近接武器だった。大剣ほどの威力はないが動きがすばやく、双剣ほどの手数はないが攻撃範囲が広い。さらに攻撃を当てるごとに“錬気ゲージ”が上昇し、最大になると“斬れ味”(この値が高いほどモンスターの部位を攻撃しやすくなる)が上がり、加えて専用の技も繰り出せる。

 攻撃的な立ち回りがコンセプトということもあって、太刀を使うプレイヤーは、ただ振り回しているだけで周囲のプレイヤーをよくのけぞらせる。そうしたリスクを考えないプレイヤーは“太刀厨”などと揶揄されていたのも印象的だ。筆者としても耳が痛い……。

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