■「カミナリに気をつけろ」(カオスのかくれが)

プレイヤーが雷に打たれた姿も怖すぎ……

 たびたび落ちてくる雷を避けながら進むステージが「カミナリに気をつけろ」。雷は一定の間隔で延々と発生するうえ、一回でも当たればミス。さらに水中にいる状態で近くに雷が落ちるとコングは感電してしまい、最初から最後まで一瞬たりとも気が抜けない。

 雷はコングたちの進む方向の先に落ちる。こちらの動きを予測したかのように落ちてくるので、落雷前にダッシュで切り抜けたり、わざとコングの向きを変えて落雷位置を誘導したりと、対策をとることも可能だ。

 とはいえ、それは理論上の話で実際のプレイで実践できるかは別。一歩間違えれば雷に打たれるかもしれないという状況は本能的に怖いし、緊張もする。プレイヤーにはどうすることもできない“自然の脅威”を実感させられたステージだった。

■「コインドーザーのもり」(カオスのかくれが)

シンプルに難しすぎてトラウマに。

『スーパードンキーコング3』で“DKコイン”というアイテムを守っている敵「コインドーザー」が出てくるステージが「コインドーザーのもり」。「カミナリに気をつけろ」と並んで、作中屈指の難易度を誇る。

 登場する敵はコインドーザーのみ。そのコインドーザーは攻撃手段を持たず、近づくとこちらを盾で押してくるだけで、一見無害にも思える。だが、押されたコングは硬直し、プレイヤーの操作を一切受けつけなくなる。つまり一度でもコインドーザーに押されると、そのまま連続で追いやられ、穴に突き落とされてしまうのだ。

 押し出されないようにするには、コインドーザーの真上に移動しなくてはならない。コングが真上にいると、コインドーザーの構えた盾が足場になり、大穴を飛び越えて対岸に渡ったり、高い場所にあるロープをつかんだりできる。

 だが、コインドーザーの盾に乗るための判定はシビアで、中心から少しでもズレるとすぐに押し出される。ステージ後半には、複数のコインドーザーの盾を足場にして進まなくてはならない場面もあり、その判定の狭さには大いに手を焼いた。


 今回の記事を書くにあたり、久しぶりに本作を遊んでみたが、過去作に劣らず『スーパードンキーコング3』も面白い。現在、Nintendo Switch Onlineでも配信されているので、未プレイの方は、ぜひ私が経験した“恐怖”を味わってみてほしい。

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