１９９６年１０月に誕生し、今年発売２５周年を迎えたトレーディングカードゲーム「ポケモンカードゲーム」。そんなポケカがゲームボーイ・ゲームボーイカラーで無限に楽しめた貴重なソフト『ポケモンカードＧＢ』が今から２３年前の１９９８年１２月１８日に発売された。
ポケカから遅れて約２年後に発売された『ポケモンカードＧＢ』。当時からポケカ人気は高かったが、周りにカードを集めている同級生がいなかったという人も少なくなかったはず。今でこそリモートで、離れた相手ともゲームを楽しめる時代となったが、当時は周りに相手がいなければ始まらない。『ポケモンカードＧＢ』は、そんなひとりぼっちのプレイヤーでもポケカを目いっぱい楽しめる革新的なゲームだったのだ。
そもそも当時の小学生にとって、実際のポケカをそろえるというのは金銭的ハードルが高かった。なかなかカードを買ってもらえなかった人たちの中には、ソフト代だけで何十時間も遊べたこのゲームに助けられた人も多いのではないだろうか。
■自然とポケカのルールが学べる親切な仕組み
ストーリーは初代ポケモンとほぼ同じ。ポケモンが大好きな少年が「伝説のポケモンカード」の噂を耳にし、ポケモンカード研究家のＤｒ.オーヤマを訪ねるところから物語は始まる。「ファイア」「サイエンス」「グリーン」「エスパー」「アクア」「バトル」「エレキ」「ストーン」の８つのカードクラブを制覇し、ポケカ界の頂点に立つ四天王・グランドマスターに挑むのが最終目的だ。
カードゲームということで難度が高いと思われるが、説明書が漫画形式で読みやすくなっていたり、最初に話を聞くＤｒ.オーヤマがポケカとはなんたるかを実践形式で教えてくれたりと、なかなかの親切設計。ある程度練習試合をこなせば自然とルールが理解できる仕組みになっているので、あとはひたすらＣＰＵと戦い拡張パックを手に入れ、デッキを強化していくのみとなる。
本作に収録されているカードは全２２８種類。ゲームオリジナルのカードも複数枚あり、その中でも伝説のカードの１枚である「サンダーＬｖ.６８」は当時遊んだプレイヤーにとっては忘れることのできない伝説級の強さを持ったカードだった。
ツイート
シェア
LINEで送る
