ファミコン『ファイナルファンタジー2』33周年、間違いだらけの“サイヤ人的育成”にハマり一喜一憂した記憶の画像
ファミコン版『ファイナルファンタジー2』(編集部撮影)
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 1988年12月17日、ファミコン版『ファイナルファンタジーII(以降、FF2)』(スクウェア)がリリース。明日で発売から33年を迎えます。今では国民的RPGとなった『FF』シリーズの第2作目なので遊んだ方も多いのではないでしょうか。

ファミコン『ファイナルファンタジー2』タイトル画面

 斬新なゲームシステム、少々重めのストーリー、天野喜孝氏の描く美麗なイラスト、そして植松伸夫氏による素晴らしいBGMが印象的。とくに当時のファミコンRPGで主流だったレベル制ではなく、熟練度による成長システムが導入されたのは画期的で、自由度の高い育成に夢中になった人もいることでしょう。

 しかし、こうした『FF2』独自の育成システムの情報など、今でこそネットで手軽に手に入りますが、当時の情報源はゲーム雑誌か友だち同士の口コミがほとんど。最適解が分からずに攻略情報に踊らされ、結果的に自分のクビを絞めることになるとは思いもよらなかったのです。

■当時のチビっ子には早すぎた…!?

『FF2』の成長システムは、戦闘時にどんな行動をとったかによって能力が上がっていく仕様です。物理攻撃に特化させたければ「たたかう」を、魔法に特化させるなら「まほう」のコマンドを主体に戦っていけば、必然的にそれらに関連する熟練度が上がって強くなる……簡単に言えばそんなシステムでした。

 実際はさらに武器カテゴリーや魔法の種類ごとに熟練度があったり、ほかにも重要なステータスがたくさんあったのですが、当時小学生だった自分は説明書をロクに読まず、あまり深く考えずに遊んでいました。

 そして当時のRPGには、ストーリーを進めるうちに少しずつ強い敵が出現するという親切な“お約束”がありましたが、『FF2』にそんなものは通用しません。最初の街からちょっと散歩しただけで唐突にパーティが全滅させられる強敵が出現するなど、ある意味リアルでシビアな世界でした。

 こうなると『ドラクエ』等の親切設計に甘えてきた小学生プレイヤーは顔面蒼白。“レベルアップ”という分かりやすく明確な強化基準もないので、私のようなヌルいゲーマーは「難しすぎる……」と泣き言を言い出す始末です。

スタート地点のすぐ近くに、最初は絶対倒せないような強敵が出現……
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