■七賢者の末裔たちの死亡シーンがキツすぎる…
ドラクエ8の世界が報われなく感じるのは、人が死にすぎることも要因の1つだと思います。ラプソーンを倒して、トロデーン城のみんなが元に戻ったよ!やった~!とはとても思えないほど、死を経験しすぎています。
本作では、七賢者の末裔たちが杖の餌食となり殺されていくのですが、悲しいことに「彼らが死なないと物語が進まない」というなんともメタな事情により、我々はただその場に立ち尽くして死を見届けるしかありません。これが本作の物語のやるせなさに拍車をかけます。
私がとくに印象深いのは、メディばあさんの死亡シーン。家を焼かれ、息子を人質にとられて死を悟り、主人公たちに「さいごのカギ」を託して殺されます。あのシーンは誰もがやるせなさを感じたことでしょう。
どうして戦わないんだ!ここで戦闘させてくれ!! と何度も思いましたが、結論は変わりません。あの無力さ、演出のむごさも含めて、非常に心に残っています。
オディロ院長の死亡シーンもつらいですね。ドルマゲスがトロデ王に向かって投げた杖が、トロデ王をかばうようにして前に立ったオディロ院長に刺さるシーン……。
ドラクエでこんな演出するんだ……、と同時に、マルチェロに刺さりゃよかったのに、とちょっと思いました。
プレイしていない方からするとなんのこっちゃ? という話だとは思いますが、プレイした方はきっと共感してくださっているだろうと勝手に思っています。