■『ジャンプ放送局』から飛び出したギャグ要素が強い和風RPG

 続く第2位(14.7%)は、1987年10月にハドソンより発売された『桃太郎伝説』だ。コマンド型の純和風RPGで、桃太郎シリーズの原点である。

 当時『週刊少年ジャンプ』の読者コーナー「ジャンプ放送局」を担当していた、さくまあきら氏が監督を務め、イラストは“どいん”こと土井孝幸氏、音楽はサザンオールスターズの関口和之氏が担当。誰もが知っている「桃太郎」をベースに、人情話とギャグを豊富に盛り込んだほのぼのした世界観になっている。

『桃太郎伝説』より

 ゲームデザインはドラクエライクな仕上がりだが、プレイ時間に応じて桃太郎が歳をとるなど特徴的なシステムがあった。また、全体的にステータスの表記などは和風にちなんだもので、レベルは「段」、呪文は「術」、通貨は「両」となっていた。

『桃太郎伝説』より

 アンケートでは独特なゲームデザインについてのコメントも集まっており、「他に似た作品がない個性的なテイストが好きでした。どいんのキャラデザも大好きです」(45歳・男性)、「絵がかわいい」(37歳・男性)、「“ろっかく”に“ほうひ”など、和風の呪文センスがよかった」(44歳・男性)といったファンからの声が寄せられた。

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