今年3月に発売された『モンスターハンター』シリーズの最新作『モンスターハンターライズ』では和風の世界設定が採用され、5月にはファミコン時代の和風アクションゲームの名作『月風魔伝』のフルリメイク作のPC版早期アクセスが開始となった。
『ゴースト オブ ツシマ』『天穂のサクナヒメ』『鬼武者』『大神』『俺の屍を越えてゆけ』などなど、ゲームにおける“和風世界観”は鉄板ジャンルのひとつで、各時代で数多くの名作が生まれてきた。ファミコン時代も、今よりも容量がうんと少ない頃の作品でありながら、PSG音源とドット絵で和の世界が表現されており、名作タイトルの純和風なBGMやアクションに感動したという人は少なくないはず。そこで今回は30代から40代の男性300名に「和ゲーム」のファミコンソフトで一番好きだったゲームについてアンケートを実施。TOP3を紹介するので、イチオシのゲームがランクインしているか確認してほしい。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■熱血のツッパリが時代劇になって登場
まず12.0%の票を集めて第3位となったのは、1991年7月にテクノスジャパンより発売された『ダウンタウンスペシャル くにおくんの時代劇だよ全員集合!』だ。『ダウンタウン熱血物語』をベースにしたベルトスクロールアクションで、くにおや豪田剛、鮫島力、竜一&竜二といったシリーズおなじみのメンバーたちが時代劇に出演しているという設定。
プレイヤーは主人公のくに政(くにお)を操り、任侠一家の文蔵親分の娘・お琴を助け出すために、江戸時代の日本を旅する。シリーズの他作品同様に、操作方法はシンプル。しかし今作ではシリーズ唯一のデータバックアップが可能で、レベル上げや必殺技や武器の購入などでキャラをじっくりと育成でき、隠し店の発見などやり込み要素が楽しかった。
また、くにおくんシリーズといえばBGMも人気だが、今作では日本各地を駆け回るというテーマになぞらえ、「よさこい節」や「河内音頭」など各地の民謡をアレンジしたものが使われている。雰囲気が作風にマッチしており、そのあたりも「和ゲーム」としてポイントが高い。
今回のアンケートでも自由度の高さやBGMに関するコメントが多く、「くにおくんシリーズで一番やりこんだゲーム」(39歳・男性)、「“とるねーどぱんち”とか“じゃんぷあっぱー”とか、覚えられる必殺技が多く、自由度が高いのが良かった」(41歳・男性)、「なにげにBGMがかっこいいくにおくんシリーズ。本作は和風BGMになっていてそれも気に入ってます」(43歳・男性)といった声が寄せられた。