■育てたポケモンを戦わせろ!ミニゲームも熱い「ポケスタ2」

『ポケモンスタジアム2』タイトル画面

 続いて、当時の小学生が大熱狂した「ポケモンスタジアム」、通称ポケスタです。テレビ東京系で放送されていた『64マリオスタジアム』にて毎週のように小学生たちが自慢のポケモンで戦いあう様子を見て、俺たちもいつかあの場所で……! と熱い思いでポケモンスタジアムでお互いを高めあっていました。

 通信ケーブルなしで友だちと対戦できるだけでなく、自分が育てたポケモンが動いて派手に技を繰り出し、その模様を実況音声が熱く盛り上げてくれる。それだけでいつものポケモンバトルがより白熱しました。

『ポケモンスタジアム』プレイ画面より

 ゲームボーイではなくテレビの画面でできることもあって、対戦をしていない子も一緒に、見ているだけでも楽しめるのがこのゲームの良さです。

 しかし、初代ポケスタは151匹中40匹しか参加できないなど、不便な点も多かったのですが、そういった不満が解消され、ゲーム性が何倍にもなった『ポケモンスタジアム2』からが64ポケモンシリーズの本番です。

 特にポケモンをプレイしておらずデータがない子でも遊べる最大4人プレイのミニゲームは遊びつくしました。

 これは、ロクヨンを代表する伝説のFPS「ゴールデンアイ 007」などもそうですが、ロクヨンの作品は1人用の通常プレイモードと4人まで複数人で遊べるミニゲームモードが入っている作品が多く、そのクオリティはもはや1人プレイ用がかすんでしまい、1人でもCPU相手にミニゲームで遊びたくなってしまうほど高いものもありました。

 ポケスタもその例に漏れず、このミニゲームとドンキー64のコングバトル、そしてカスタムロボで遊ぶのが当時の僕らのブームでした。(スマブラは死ぬほどうまい子がいたため、みんな諦めて違うゲームをしてました)

「ピッピのゆびふりきょうしつ」

 記憶力が頼りの「ピッピのゆびふりきょうしつ」や横のプレイヤーを見て焦ってしまう気持ちを抑えながらプレイできるかがカギの「はしれコラッタ」も盛り上がりましたが、僕が一番思い出深いのは何と言っても「ベロリンガのぐるぐるずし」です。

 うに、とろ、えびといった高級すしは「うに一丁~!」「とろ一丁~!」というボイスとともに出現するのでみんなで取り合いになりました。さび入りを食べてしまったときに緑色になってジタバタするベロリンガをみて「僕らと同じでわさび食べられないんだ」という謎の親近感を覚えたのもいい思い出です。

「ベロリンガのぐるぐるずし」

 ロクヨンは3Dの立体映像で1人プレイも楽しいゲームも多いですが、やはりこれまでの家庭用ハードと違い4人で遊べるという点が大きく、友だちや家族とワイワイ楽しくプレイできた思い出がより名作を名作たらしめてくれているのかもしれませんね。

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