■子どもにも遊びやすい良質アクション!

 話がそれましたが、この『スパルタンX』は、いわゆる面クリアタイプのアクションゲーム。操作やゲームのルールは単純なので、当時の子どもたちにもとっつきやすく、幅広い年齢層に受け入れられました。当時、私も従兄弟が購入した『スパルタンX』をゲームオーバーごとに交代するというルールで順番待ちをして、親戚一同が集まってワイワイ楽しんだ記憶があります。

誰にでも遊びやすい横スクロールアクション!

 アクションゲームとしての難易度、ゲームバランスも絶妙で、あまりアクションが得意でない人でも練習すれば、5階にいるMr.Xを倒すことはそこまで難しくありませんでした。もちろん2周目以降になると難易度が上がるので、そのあたりが壁になってくるのですが、アクションが得意な子は最初から少し難しい「GAME B」のモードで遊んでいましたね。

■不気味な笑い声や隠し要素も

 それと『スパルタンX』を遊んだ人なら、合成音声による“笑い声”を覚えている人も多いかもしれません。階層を上がっていく最中、捕らえられたシルビアのグラフィックとともに、Mr.Xと思しき「ワッハッハッハッハ……」という不気味な笑い声がこだまする演出が入ります。

 ちなみにこの笑い声の最中にポーズボタンを押すと、解除後に再び笑い出すという仕様になっていて、延々とMr.Xにお笑いいただけるという小ネタも。なんだかついついやっちゃうんですよね、アレ。

 また、ザコ敵である「つかみ男」を12体ごとにジャンプキックで倒すと、スコアが5000点になるという隠し要素もあって、上手なプレイヤーはこれを狙ってハイスコアを競ったりしていました。

 もちろん、ジャンプキックは通常の攻撃よりタイミングがシビアなので、失敗すると敵につかまり、体力が削られてしまうというハイリスクハイリターンな要素。慣れないうちは失敗し、あわてて通常攻撃を連打するハメになります。

捕まったシルビアが登場するシーンで不気味な笑い声が流れる
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