■次なる試練は「スーファミのコントローラ」
ご存知のとおり『ストII』は十字ボタンと、弱中強のパンチとキックの6ボタンを駆使して戦うゲームです。SFCのコントローラには幸い6つのボタンが存在しますが、アーケード版のように横並びに配置されていません。
右手の親指で操作可能な4ボタンとは別に、コントローラ上面にあるLやRボタンも使わないと足りない状態。もちろんアーケードスティックなんて高価なものを買う余裕はありませんでした。
自分の場合、Rボタンはまだなんとか対処できそうでしたが、問題はLボタンです。
Lボタンの位置的に、十字ボタンでキャラを操作しながら左手の人差し指や中指などで押さなければなりません。親指を痛め、ただでさえ複雑なコマンド操作を会得したばかりの左手に、さらなるアクションを要求することは私にはハードルが高すぎました……。
結果的に、Lボタンに割り振った攻撃は実質的に“封印”扱いとなり、少なくとも必殺技の選択肢からは外れます。SFC版『ストII』では、オプションの機能で自由にボタン配置を変えることができます。そこで、自分がもっとも使わない攻撃ボタンをLやRのボタンに割り振るのが基本になっていました。
自分の場合はいろいろ試した末、最終的にデフォルトの状態同様「強パンチ」をLボタンに割り振っていましたが、友人は「中パンチ」を押しにくいLボタンに割り当てていたようです。
しかも使用するキャラや得意な戦術によって、毎回ボタンの設定を変更することもあります。自分の戦いやすいボタン配置を見つけるまで、試行錯誤を重ねた人も多いことでしょう。
さて、かなり時間はかかりましたが、そんなこんなで本当の夢の『ストII』ライフは花開きます。無事にラスボスのベガをぶち倒して、CPU戦の難易度を上げて戦ったりもするのですが、そうなると次に欲しくなるのは対戦相手でした。