■念願の『ストII』ライフでぶちあたった壁!

 そんなこんなでSFC版を手に入れたら、いよいよ夢の『ストII』ライフの幕開けです。

 しかし、それは予想以上に苦難の連続でした。まず、ぶつかったのが「昇龍拳が出せない」という事実。現在ではありふれたコマンドとなった「昇龍拳コマンド」ですが、SFC版発売当時はザンギエフのスクリューパイルドライバーとともに高難度技の代名詞でした。狙ったタイミングで技を出せる人は、それだけで称賛されたものです。

昇龍拳を自在に出せるようになることが、最初の大きな目標だった

 こうした必殺技をきっちりと出せるように何度も何度も練習を繰り返すわけですが、SFCのコントローラの十字ボタンはわりとしっかりした作りになっているため、力を込めて押すとそのうち指が痛くなってきます。

 それでも昇龍拳は出ません。大きなカブはまだまだ抜けません的に、練習はまだまだ続きます。うんとこしょ、どっこいしょ。左手の親指の腹は赤くなり、じんじんと痛むようになってきます。私は右利きなのですが、左利きの人はとても大変な日々だったのではないでしょうか。

 実際、私と同様に『ストII』にハマっていた友人もこの指の痛みを経験していたようで、私は最終的に指の皮がちょっとむけて、一段階分厚い皮が再生しました。まさにエボリューション!

 そんな苦労を乗り越え、ついに難しかった必殺技コマンドを会得。ようやく本格的なゲームプレイ……に行く前に、次なる問題が立ちはだかります。それは「コントローラの6ボタン問題」です。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4