■地下牢で囚われていた過去
さて、ガンディーノ王に献上されたミレーユでしたが、そのあまりの美しさに嫉妬した王妃によりドレイにされてしまいます。この国のドレイたちは城の牢屋に閉じ込められ、大半はそこで亡くなってしまうほどの劣悪な環境だったそうですが、ミレーユは囚人のおじいさんに目の輝きが違う的なことを言われ、何かの力を見初められたことで秘密の出口から脱出する手助けを受けます。
その際におじいさんから託されたものが、ムドーの城に向かう際に吹いたオカリナだったというわけです。話が多少つながってきましたね。
ここまでの時系列や起きた出来事は、主人公たちが訪れたガンディーノで聞ける情報から分かるもので、実際にリアルタイムでどんなことが起きていたのかを知るすべはありません。
なので、もしミレーユの物語を描くとすれば、すでに本編でも触れられている情報だとしてもガンディーノからの脱出までのお話も描いてほしいなと思っています。そして、ここまでがプレイヤーがミレーユの経歴などについて知ることができる情報の”すべて”です。
これだけ劇的でドラマチックな冒険の始まりを経ている彼女ですが、主人公たちに出会いムドーの討伐に向かうまでのお話についてまったく描かれていないのが現状なのです。
また、ムドーに挑み敗れた3人は夢の世界に意識を飛ばされ、現実世界に肉体を残されてしまい(この表現が正しいかどうかは分かりません)、この夢の世界の存在と本来の自分が出会うことで記憶と体を取り戻すことができるようになるのですが、まだ主人公とハッサンが本来の自分を取り戻す前からミレーユだけはすでに取り戻した状態でいるため、彼女がどのように自分を取り戻したのかは描かれていません。