■御公儀の方々に茶菓子を贈ろう!

『天下御免』より

 まとまった利益を確保できるようになったら、幕閣の屋敷を訪問して土産を送ろう。茶菓子を持っていくのはこの時代のマナーだが、その箱は二重構造になっていて、底の部分には小判が……。

 とりあえず、勘定奉行に土産と寄付を進呈して仲良くなる。すると、全国の幕府直轄領の入港許可を申請することができる。長崎や琉球では、なかなか収益率の高い交易品が取引されている。

 たまにやって来る南北町奉行所の同心や岡っ引きに「感謝」を差し上げることも忘れずに。なんなら、直接奉行所に出向いて二重底の茶菓子と寄付を提供するのもかまわない。このような過程で身代を大きくし、経営にゆとりが出てきた。次にやるのは“抜け荷”である。

 このゲーム、鎖国中の江戸時代の話なのになぜか中国の寧波や広州、タイのアユタヤが地図に書かれている。つまり、それらの土地に船を行かせることができるのだ。無論、この時代の海外渡航はご法度である。

『天下御免』より

 だからこそ、上記のようにあらかじめ根回しをしなければならない。もし御用改めがあっても、日頃から賄賂を頂戴している同心は抜け荷を見逃してくれるのだ。万が一お縄になったとしても、お奉行様がお白州でいろいろと配慮をしてくださる。島流しや獄門台を避けるには、袖の下が一番である。

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