■アダルトな香りがする「ピンクのしおり」の存在
プレイするたびに新たな物語がつづられ、やめどきが見つからないゲームなので、土日は友人と交替しながら徹夜コースで遊んでいました。
都合、何回エンディングを見たのか分かりませんし、どのくらいの時間プレイしたのか覚えていませんが、プレイデータを示す“しおり”の色がピンク色になったときの驚きと強烈な期待感は今も忘れられません。
発売当時チュンソフトでは「早解きキャンペーン」という企画を実施していて、「ピンクのしおり」の写真が送ると小冊子がもらえるという内容でした。なので「ピンクのしおり」の存在や、ピンクのしおりでプレイすると少々“アダルティ”なシナリオが出現することも噂には聞いていました。
しかしそのときは具体的な出し方は分からず、ただひたすらクリアを重ねるのみ。友人たちと集まり、夜を徹して『弟切草』に夢中になっていた理由の1つには、この「ピンクのしおり」の存在も大きかったのです。そういうのに興味があるお年頃でしたので。
そのシナリオにはけっこう際どい選択肢が現れ、冒頭から意味深なストーリーが展開。とはいえスーファミのゲームなので18禁ゲームと比べるまでもなく、選択肢の文面はわりとおふざけ要素が強めだったりもします。それでも最初はけっこうドキドキしながらプレイしていた、そんな健全男子のサガというものをご理解いただければ幸いです。