■すべての物語は、ここから始まった…

 そして堂々の第1位(16.3%)に輝いたのは、大人気RPGの金字塔『ドラゴンクエスト』シリーズの第3弾『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(エニックス・1988年)。発売日前日には平日にも関わらず徹夜組の行列ができるほどのヒット。それでも購入できないという人が続出し、別のファミコンソフトと2本セットでないと販売しないという店舗があらわれるなど社会現象となった名作だ。

 同作は『ドラゴンクエスト』と『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』から続く、伝説の勇者・ロトを題材とした“ロトシリーズ”の完結編。また主人公以外のメンバーは酒場でスカウトしてパーティを組み、それぞれ名前や職業、性別までも選択できるという自由度が高めなシステムを搭載している。そのため一度クリアしてもパーティを変えてチャレンジできるだけでなく、主人公一人でのクリアも可能なため、繰り返し遊んだという人も多いはず。

 アンケートでは「ドラクエは全作やってほしいけど、一番初めは3がとっつきやすそう」(38歳。男性)、「RPGの基本のようなゲーム。名作中の超名作」(44歳・男性)、「システムもいい、敵デザインもいい、曲もいい、すべてが完璧です。子どもたちにもいつかやってみてほしい」(40歳・男性)といった声が集まった。

 ランキングトップ3は以上のような結果となったが、『ファイナルファンタジーIII』や『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』などの人気シリーズにも多くの票が投じられた今回のアンケート。コロナ危機が過ぎ去るまで、子どもたちと一緒にファミコンの名作に没頭するのも良さそうだ。

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