■ヘリの独特の操作に四苦八苦!?
そして驚いたのは『バンゲリングベイ』には1つのマップしかなかったこと。2ラウンド目以降は出現する敵が増えるなど難易度自体は上がりますが、1ラウンド目と同じマップを攻略することになります。なんとなく「100画面の広大なマップ」というキャッチコピーの印象もあって、多彩なマップが存在するのだと思いこんでいました。
ヘリは十字キーの左右で旋回し、上下で前進と後退を行うという独特な操作感覚。『ゼビウス』のようなシューティングゲームをイメージしていた当時の小学生にとって、これがとても難解に感じられました。いろんなゲームを経験した今でも、慣れるまでに少々時間がかかりましたね。
ヘリのコントロールの練習がてら、攻撃ターゲットとなる工場を捜索。どうやら6つの島に1つずつ工場があるとのことですが、ゲーム中にマップを確認する方法はありません。加えて拠点となる空母はひたすら上に移動し続けるので、基準となるポイントもナシ。
仕方がないので、最初は撃墜されまくりながら島の地形を覚えるとともに、ノートに簡易マップを作成。まさか令和時代になってファミコンゲームのマップを自作することになるとは思ってもみませんでした。
ヘリの移動だけじゃなく、バルカンや爆弾による攻撃も独特。バルカンは空陸両用の武器ですが、連射ができないので移動しながら当てるのが難しい。爆弾も移動中だと狙った位置に落とせないので、確実に当てるときは工場の上でホバリングする必要があります。
……が空中でホバリングしていると戦闘機などの攻撃を受けてしまうので、敵を排除した後、いかに素早く停止して爆弾を落とすかがポイント。バルカンで戦闘機と戦いながら、ヘリをうまく動かして地上の工場を攻撃するというマルチタスクが要求され、個人的にはかなり厳しいゲームだとあらためて実感しました。