■最終ダンジョンで待つ「ボスラッシュ」の恐怖
恐ろしい敵だらけのロンダルキアに存在する「ハーゴンの神殿」。ハーゴンのもとにたどり着く道中には、アトラス、バズズ、ベリアルといった中ボス的な存在が出現。
彼らは普通のボス以上の強さを誇っているので、一度倒してから「ほこらに戻って“ふっかつのじゅもん”を聞いておく」という戦法を試したのですが、彼らを倒した情報はパスワードには反映されません。ファミコンの電源を落としてパスワードでやり直したら、再び中ボスと戦わなくてはならないという鬼畜仕様でした。
そしてハーゴンを倒したあとに現れる、真のラスボス・シドー。ムーンブルクの王女のMPのあたりまで巨大なシドーの翼がかぶって見えにくいというハンデを背負いながらのラストバトルは白熱しましたね!
■攻略の難しさから生まれた達成感と感動
そんなこんなで、かつてのプレイを思い出したり、久しぶりに遊んで難易度の高さを再確認してみましたが、けして『ドラクエII』はつまらないワケではありません。まぎれもなく傑作です。
金策に苦労しながら装備をそろえ、コツコツとレベルアップしてキャラクターを育て、新天地で初見のモンスターと四苦八苦しながら戦ったこと。そして「紋章の場所が分からねー!」とプレイヤー同士で情報交換を繰り返したこと。どれもが懐かしく、とても楽しかった思い出です。
長い時間をかけてラスボスを倒した達成感と、エンディングで『この道わが旅』を聴いたときの感動は今でも忘れられませんね。
好きなドラクエシリーズという話題だと、やはり『ドラゴンクエストIII』の名前が多く挙がるかと思いますが、クリア時の達成感で選ぶなら個人的には『ドラクエII』を強く推したいです。
ファミコン版の発売以降、『ドラクエII』はいろんなハードに移植され、ゲームバランスが調整され、便利な機能も追加されています。しかし、あのファミコン版を遊んだ人にしか分からない部分、シビアでツラかった思い出もたくさんあることでしょう。当時ファミコンで『ドラクエII』を苦労しながら攻略した方はどのような部分が印象に残っているのか、ぜひ聞いてみたいですね。
(ふたまん編集部)