■複数の敵が出現する恐怖

『ドラクエI』の主人公はずっと一人でしたが、『ドラクエII』では最大3人までのパーティが組めるのがウリ。とはいえ最初はローレシアの王子一人で冒険が始まり、しばらくはソロの旅が続きます。

 しかし、こちらが一人なのに対して、フィールド上に出現する敵モンスターは容赦なく複数体出現。つまり3人の仲間で戦う楽しさを知る前に、複数の敵モンスターにボコられる恐怖体験から始まるのです。『ドラクエI』は主人公一人に対して戦うモンスターも1体というタイマン勝負なので、難しさは格段にアップしたと感じました。

 仲間が増え、複数の敵を同時に攻撃できる呪文やアイテムを入手するまでは、とにかく敵が複数出現しないことを願いながら、恐る恐るプレイしていたことを思い出します。

■「ふっかつのじゅもん」ヤバすぎ問題

『ドラクエII』は壮大なRPGだけに一朝一夕ではクリアできません。『ドラクエII』にはバッテリーバックアップ機能もなかったので、ゲームの再開は前作同様に“ふっかつのじゅもん”で行います。

 この“ふっかつのじゅもん”とはいわゆるパスワードのことで、その長さは最大52文字。『ドラクエ』のパスワードは最大20文字だったので、その長さは2.5倍以上。

 今のようにスマホで画面を撮影できればラクなのですが、当時はそんな便利なものはなく、ゲーム画面とにらめっこしながらノートにコツコツとパスワードを書き写していたものです。

 しかしファミコン時代は画質も悪く、ドットが微妙ににじんだりして濁点などを見間違えるミスが頻繁に発生。もちろん1文字間違えただけでゲームは再開できず、数時間に及ぶプレイがやり直しになることもよくありました。

 余談ですが『ドラクエIII』で待望のバッテリーバックアップ機能が採用され、“ふっかつのじゅもん”による手間やトラブルがなくなったことが、自分のドラクエ史において一番うれしかった出来事かもしれません。

パスワードを入力後、この画面を見るのが何よりも恐ろしかった
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