■広大すぎる海で迷子……
『ドラクエⅡ』では船という移動手段が追加されて、自由に航海できるという新要素が実装。今では当たり前のことかもしれませんが、当時は冒険のスケールと自由度が一気に広がったことでとてもワクワクしたものです。
前作の舞台である「アレフガルド」にも行けるようになり、その地では前作のフィールド音楽が流れるといううれしいサプライズもありました。
しかし、船での航海は良いことばかりではなく、ちょっと油断すると自分の位置を見失いがち。海底の洞窟からザハンの辺りは、小さな島が点在するくらいで目印がほとんどなく、真っ青な海ばかりで航海中は不安になったものです。
今のゲームならボタンひとつでワールドマップが見られますが、当時頼りになるのは説明書に描かれていた世界地図のイラストだけ。のちにファミコン雑誌の付録でワールドマップをゲットしたとき、どれほど心強かったかは言うまでもないでしょう。
■「ロンダルキアへの洞窟」がトラウマに!?
『ドラクエII』最大の難所として知られる「ロンダルキアへの洞窟」。当時、ファミコン版『ドラクエII』をプレイした方なら誰もが苦労した場所だと思います。
ラスボスであるハーゴンの神殿のあるロンダルキアへと続く、唯一のルートがこの洞窟なのですが、ダンジョンの広さや階層の複雑さはもちろんのこと、数々の落とし穴、強力なモンスター、手順通りに移動しないとループするトラップなど、プレイヤーの心をへし折る仕掛けが満載でした。
私も何度となく挑戦しては全滅を繰り返し、最終的には方眼紙に自分でマップを作成。落とし穴の位置や宝箱の中身をすべて記し、どの順番で進めばいいのかをメモして、苦労の末に突破しました。
しかしロンダルキアへの洞窟を抜けても、その先にあるほこらまでたどり着き、“ふっかつのじゅもん”を聞くまでは油断大敵。ブリザードが使ってくる「ザラキ」でパスワードをメモする前に全滅したという悲劇を聞いたときは背筋がゾッとしました……。