■ステージ1に現れる“赤い悪魔”の恐怖
第2位(16.5%)に支持されたのは、1986年発売の『魔界村』(カプコン)。アーケードゲームからの移植作品だが、ファミコン版は「難しさが数段増した」と言われているソフトだ。
このゲームは西洋ファンタジー風の世界観が特徴の横スクロールアクションゲームで、主人公の騎士アーサーが、悪魔サタンに連れ去られたプリンセスの救出に向かうという内容。敵の攻撃を一度食らうとアーサーの鎧が脱げ、パンツ一丁になった姿も印象深い。
本作の最初の鬼門は、ステージ1の途中に出現する赤い悪魔「レッドアリーマー」の存在だろう。アーサーの攻撃が届かない上空をすばやく飛び回るうえに、遠くから弾を撃ったり急降下したりと、不規則な動きでプレイヤーを翻弄。ステージボスですらないレッドアリーマーの先に進めず、早々と『魔界村』に挫折した人も少なくないはずだ。
そんな『魔界村』を選んだ人からは「レッドアリーマー強すぎ」(38歳・男性)、「1面の赤い敵(レッドアリーマー)に心を折られた」(45歳・男性)、「ステージ1すらクリアできなかった」(35歳・男性)、「すべてにおいて難しかった」(38歳・男性)といった声が多く、アクションゲームに自信があった人も打ちのめされた様子だった。
ちなみにアーケード版をかなりやりこんだ自分も、ファミコン版の『魔界村』は別作品レベルに難しく感じた。その大きな理由としてファミコンのハード性能のせいで、キャラの動きがぎこちなくなったことや、アーケード版で必須テクニックだった“連射攻撃”が使えなくなったことなどが挙げられる。