チームB(室元気、山口智広、山上佳之介、山谷祥生、児玉卓也、菊池勇成)

謎めく危険なミステリー

 

チームB(室元気、山口智広、山上佳之介、山谷祥生、児玉卓也、菊池勇成)が登壇して演じたのは、あるアイドルのファンたちを描く『死んで花実が咲くものか』。集まったのはミセバヤ(児玉)をはじめとする5人のアイドルファン、そしてアイドルのマネージャーのボタン(山口)。

だが、ボタンにより突如拘束、監禁された彼らは、アイドルに対しての「ある行い」、そして「罪」を一人ずつ告白させられていく…。

ネムノキ(室)、ジニア(山上)、キキョウ(山谷)、トレニア(菊池)が話しだした闇の所業。それを語る場面は、人間の裏側を演じる役者の本領発揮という見せ場だった。最後に語り手たるミセバヤの、誰も知らない秘密とは…。序盤のユーモラスな集いから一転、中盤以降は6人の男たちの告白をスピーディな密室劇で見せ、観客を想定外の奈落に突き落とす素晴らしいミステリーを味わうことができた。

 

チームC(川島零士、河西健吾、中島ヨシキ、汐谷文康、高橋英則、伊東健人)

アニメショップの店員たちが織りなすラブコメ

 

次の『ロフティ・ドリーム』は、とあるアニメショップの店員たちのラブコメディだった。チームCでキャラクターを活き活きと演じたのは、川島零士、河西健吾、中島ヨシキ、汐谷文康、高橋英則、伊東健人。彼らが演じるショップ店員が意気揚々と会話していると、ナンテン(高橋)が最近気になっているという女性客の話題へ。しかし、彼女には他の5人も恋愛感情を持っていて…!

いきなり6人全員がそれぞれに恋敵になってしまった彼ら。そんな中で、告白シミュレーションを行い、仲間の共感を得た一人が意中の女性へのアプローチができるという展開に。そのパートでは、シオン(川島)、パキラ(河西)、ツワブキ(中島)、カリン(汐谷)、ナンテン、ドラセナ(伊東)という役と、役と役者本人のキャラクターが入り混じり、アドリブ合戦の様相を呈して会場の爆笑を誘った。しかし、そのユーモア以上に驚いたのは声優陣の臨機応変さ。アドリブ会話で劇を作り出してしまう瞬発力には、ただただ驚くばかりの一幕だった。

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