WEB声優MENでは、『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』を大特集! 今回は、ゲスト声優として本人役で登場するハライチの岩井勇気、澤部佑にインタビューを敢行。本作では、新作漫才を披露するということでも注目が集まっているハライチのお二人。全2回のインタビューの後編は、プロのお笑い芸人から見た『クレヨンしんちゃん』の笑いについて考察してもらいました。
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声優陣のプロフェッショナルな演技に感激!
――野原しんのすけ役の小林由美子さんと、本作で屁祖隠胡麻衛門を演じる花江夏樹さんが、「ハライチさんの漫才が楽しみ」とおっしゃっていました。この作品は、野原家の声優陣はもちろんのこと、ゲストも豪華な声優陣が揃っています。お二人から見た本作の声優さんたちお芝居の魅力を教えてください。
澤部 先日のアフレコイベントで、小林由美子さんとご一緒させてもらったときに、衝撃を受けました。僕らハライチと川栄(李奈)さんが袖でスタンバイしているところに、報道陣のみなさんの前に突然しんちゃんが現れて、前説のようにいきなり話し始めたんですよ。それを見て、小林さんのトーク力のすごさに思わず驚いたと同時に大笑いしてしまいました。最初から全力で、しかも瞬時にしんのすけとして演じられるってすごいなと。
岩井 事前の音声テストだけで、あれだけ飛ばしてしゃべるって、すごいよね。
澤部 僕らのコメントに対する返しも速くて、勉強になりました。
岩井 あとは先日、花江くんから「ご一緒するみたいですね。僕もアフレコ収録しました」って連絡がきたんです。そういう連絡がきて本当にうれしいなって。昔、レギュラー番組で一緒だったんですけど、アニメ作品で花江くんと共演したことはなかったですから。それで本編を観たら、花江くんは、ほぼ「ウホウホ」しか言ってなかった!
澤部 ゴリラ役だから、「ウホウホ」ばっかりだったね(笑)。
岩井 その声が花江くんに聞こえなくて、本当にいろんな声を出せるんだなって感動しました。「ウホウホ」だけで、焦りや怒りを表現していたのですが、それってすごいことですよ。
澤部 「ウホウホ」というセリフで、「アイラブユー」を表現するシーンもあったね。
岩井 たしかに、そう聞こえるところがありました!
――あらためてお二人の好きなキャラクターもぜひ教えてください。
澤部 今回でいうと、屁祖隠ちよめ(CV川栄李奈)の息子・珍蔵(CV高垣彩陽)のキャラクターにグッときます。しんのすけと同じ5歳児で、野原家とは違った厳しいルールのある家庭環境で育ち、親に甘えられなくて自分らしく生きられなかったキャラクターなんですが、劇中でその想いを解放するところがあって、胸を打たれました。
岩井 僕はやっぱり、僕らの漫才に唯一リアクションしてくれたマサオくん(CV一龍斎貞友)ですかね(笑)。カスカベ防衛隊のほかのみんなが僕らをほぼ無視しているなか、マサオくんだけは漫才を見てくれているんです。漫才を観た感想コメントは辛口だったけど、観てくれただけでうれしいですよ。
澤部 一瞬も聴いてないですからね、ほかのカスカベ防衛隊の子たちは(笑)。