年末恒例となった男性声優たちによる音楽の祭典「おれパラ」が、2021年も開催された。今回レポートするDAY2はホストメンバー4人が趣向を凝らした意欲作。それぞれの楽曲を巧みに組み合わせてストーリー性を生み出す、まるでジュークボックスミュージカルのようなライブとなった。
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スタジオがまるごと空港に! ワクワクする旅への幕開け
2008年から始まり来年には15周年を迎える、男性声優たちによる音楽の祭典「Original Entertainment Paradise」、略して“おれパラ”。 小野大輔、鈴村健一、森久保祥太郎、寺島拓篤の4人をホストに、それぞれの個性あふれるパフォーマンスで織り成す“宴”が、今年も開催された。
DAY1では梶原岳人&増田俊樹をゲストに迎え、おれパラの伝統“対バン形式”で、それぞれの個性を存分に発揮。そしてDAY2ではガラッと内容を変え、ホストメンバー4人が次々と登場するストーリー性の強いエンターテイメントショーを繰り広げ、観客を魅了した。
DAY1と同じカウントダウンムービーに続いて流れたのは、空港を行き交う人々や飛行機の様子。やがてキャリケースを引いて滑走路を歩く4人の後ろ姿が映し出され、光に溢れたステージへ! 映画が始まるかのような演出に胸が高鳴る。
幕開けを飾ったのはいつもの『United Flag』ではなく、旅をモチーフにした小野の『STARTRAIN』。包容力溢れる小野の歌声が、「地図にない場所に行こう」と、ワクワクする旅に誘ってくれる。2曲目の『Go my rail』(鈴村)では、コール&レスポンスを求める声とアップテンポな曲調に、さらにワクワクが高まっていく。
車の旅に出る人もいれば、フライト待ちの時間を楽しむ人も
カメラが切り替わり、寺島&森久保はなんと車に乗って登場! 「乗り遅れんなよ?」と、車の窓越しに寺島がニヤリと笑って始まったのは『DRIVE!』。助手席から降りた寺島は、ステージへと軽やかな足取りで向かっていく。疾走感溢れるナンバーで、ステージの勢いは加速。とにかくノリノリでライブを楽しむ寺島&バンドメンバーの姿が眩しい。
続いて映し出されたのは、ムーディーな空間でソファにくつろぐ森久保。「フライトまでまだ時間はあるんじゃない?」と、大人の余裕たっぷりで『SHAKE!!』を歌う。隣の部屋に移動したと思ったら、他の3人が「SHAKE!!」に合わせて「シェー!」のポーズを取るという遊び心たっぷりな演出も。
そしてようやく、4人集まってのトークへ。小野が「今日はこのターミナルを使って、めいっぱい遊びたいと思います!」と今夜の趣向を明かすと、すかさず森久保が「出番ないときは、さっきのVIPにいていいんでしょ?」と混ぜっ返す。そこへ鈴村が「僕たちはみんな(歌の中で)旅立ったけど、あなただけまだ旅立ってないです」と、息の合ったツッコミ。さすがのチームワークを感じさせるトークの後、改めてリーダー・小野によってDAY2の開幕が宣言された。