1990年11月21日、日本のゲーム史にさんぜんと輝くゲーム機「スーパーファミコン」が発売。本日でちょうど発売30周年を迎えます。16ビットCPUを搭載し、32768色を扱えるグラフィックス、豊かな表現が可能になったPCM音源の採用、そしてハードウェア側で回転・拡大・縮小機能を持つなど、前ハードのファミコンを大幅に上回る高性能を実現しました。
そのスーパーファミコン本体と同時発売された、いわゆるローンチタイトルは、任天堂のコーポレートキャラクターを用いた新作『スーパーマリオワールド』、そして完全新作のレースゲーム『F-ZERO』の2本のみ。
そのうちの1本である『F-ZERO』とは、レースの最高峰「F-1」のさらに先を行くという意味がこめられたタイトルを冠するレースゲーム。未来を舞台にした宇宙規模で開催されるレースに挑戦します。4種類の異なる特徴を持つマシンから1台を選び、3つのリーグと3つの難易度でレースに挑む「グランプリ」、練習用モードの「プラクティス」、そしてコースレコードが確認できる「レコード」の3つのモードが用意されていました。
マリオのネームバリューがあり、安定した面白さが予想できた『スーパーマリオワールド』と比べると、この『F-ZERO』のほうは発売前の雑誌等の情報を見ても正直ちょっと地味に感じられました。
しかしハードとゲームの発売後、実際に『F-ZERO』をプレイして動いているゲーム画面を見たときにゲームファンの評価は一変。少なくとも私自身は大きな衝撃を受け、「さらなるゲームの進化」に大きな期待感を抱いたことは忘れられません。