30年以上も前、パソコンゲームとして類を見ない大ヒットを記録した日本ファルコムの名作『ザナドゥ』。広大なマップを有するサイドビューのアクションRPG『ザナドゥ』は、当時のパソコン族はもちろん、雑誌などでその名や画面を見るだけだった私のようなパソコンを持っていない“ナイコン族”をも魅了。その『ザナドゥ』がファミコンに移植されると聞いたときは「ついに自分も『ザナドゥ』をプレイできる」と歓喜したことを覚えています。しかしその後、雑誌等で公開されたファミコン版『ザナドゥ』(のちの『ファザナドゥ』)のゲーム画面は、パソコン版とは似ても似つかない別物。パソコン版の完全移植を期待していただけに落胆も大きく、いつしかこのゲームのことを忘れていきました。
それからどのくらい時間がたったのか覚えていませんが、ある日友人から「ちょっと遊んでみろよ」と渡されたゲームが、その『ファザナドゥ』でした。友人も『ザナドゥ』のことは知っており、「きっとクソゲーを遊んだ被害者仲間を増やしたいんだろうな」などと思いながらも借りることに。
しかし、しばらくゲームを遊んでみると「あれ? これ思ったよりも悪くないかも」と、予想外の感想を抱くようになります。
いったい『ファザナドゥ』とはどんなゲームだったのか。ちょうど33年前の今日、1987年11月16日に発売された『ファザナドゥ』(ハドソン)について振り返ってみたいと思います。