■松本の告白に視聴者から感動の声

 医師から「舞台をやったら死ぬと思ってください」と告知され、兄と劇団を継ぐという夢を同時に失った松本。そんな辛い状況のときに養成所時代の同期で、すでに声優として活躍していた山寺宏一(59)に「声の仕事って難しい?」と仕事の相談をしたところ、「おまえだったら大丈夫じゃない?」と背中を押されたとか。それからすぐにオーディションを受け、松本は『おそ松くん』のチョロ松役を見事獲得。その後、松本は『おぼっちゃまくん』の「びんぼっちゃま」や『NINKU-忍空-』の主人公・風助役などを担当し、また歌手としても『ポケモン』主題歌のほか、『仮面ライダー龍騎』の主題歌を担当するなど幅広く活躍。そんな松本について、養成所で苦楽をともにした山寺は「うまい人はいっぱいいるけど、ちょっと違うんですよね。誰にも似ていない」「唯一無二」と評した。

 松本が明かした壮絶な過去に、視聴者も感動した様子。ネット上には「松本さん、めちゃくちゃカッコいいです。これからも応援し続けたいです」「山ちゃんが松本さんを声優に導いてくれたなんて……」「辛い過去があってもいまだに現役でがんばる松本さんが大好き!」「壮絶な人生を乗り越えて、みんなに夢を与えてくれてありがとうございます」といった反響が数多く上がった。

 声優になったことについて松本は、「めちゃくちゃ楽しいです、なるべくしてなった」とコメント。「お母さんのお腹の中に、兄ちゃんが忘れてきたものを、私が後から全部もらって産まれてきたんだって。あの頃の兄ちゃんと一緒に過ごしたものが表現につながっているなって思う。アニメーションとか戦隊モノを兄ちゃんが好きだったので」と語った。また松本の代表作と呼べるサトシ役は現在24年目となるが、「(サトシは)自分なんですよ。新しい物語に出会うから“今日こういうことがあったな”って感じでストーリーに向き合ってます」と語っていた。これからもサトシを始めさまざまなキャラクターの声で、お茶の間に夢を届けてほしい。

 松本の出演した『人生が変わる1分間の深イイ話』はTverほかで16日まで視聴できる。

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