『ポケモン』サトシ役・松本梨香が壮絶人生初告白、声優目指した背景に山寺宏一の助言「おまえなら大丈夫」の画像
松本梨香

 11月9日に放送された『しゃべくり007×人生が変わる1分間の深イイ話 合体SP』(日本テレビ系)では、声優の松本梨香(51)に密着。壮絶な人生をテレビで初告白した彼女に、ネット上で大きな反響が寄せられた。

 アニメ『ポケットモンスター』シリーズの主人公・サトシ役や大人気映画『ブリジット・ジョーンズの日記』の吹き替えなど、数えきれないほどの役を演じてきたレジェンド声優の松本。今回の密着企画では、自身が住むマンションや洗足学園音楽大学での講師としてのレッスン姿などが紹介された。

 現在は声優として活動している松本だが、父親が大衆演劇「新青座 中村雄次郎劇団」の座長をしていたため、かつては家業を継ぐことを目標にしていたという。また、松本の1歳上の兄・彰さんは生まれたときから麻痺で言葉が話せず、左足のアキレス腱が短く何度も手術を受ける障害を抱えていたという。「双子のようにいつも一緒だった」というが、兄をからかうイジメもあったそうで、「体当たりで守ってましたね」と告白。「兄ちゃんを受け入れてくれないような友だちはいらないと思ってました。結婚するのでも、兄ちゃんは一緒に住むから、ちゃんと理解して分かってくれる人じゃないと結婚できないと思ってました」と当時を振り返った。

 松本は「父の舞台を継ぐ」「兄を一生支える」という2つの夢を持って高校を卒業し、俳協養成所に入所。養成所を卒業して1年で劇団「こまつ座」の舞台『雨』に大抜擢されたが、誰よりも松本の活躍を喜んでいた彰さんが、公演中に心筋梗塞で21歳の若さで亡くなってしまう。仕事に穴を開けられず、兄の葬式にも出席できずに不安定な状態で舞台に立ち続けた松本だったが、悲劇はそれだけでなく、追い討ちをかけるように松本自身も結核を患ってしまう。

  1. 1
  2. 2