鳥山明氏の人気漫画『ドラゴンボール』のアニメ版は1989年4月26日から『ドラゴンボールZ』と名前が変わり「サイヤ人編」に突入。平均視聴率は20%を超え、最高視聴率はなんと27.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した超人気シリーズです。そして当時ファミコンで発売されていたゲームシリーズもついに『ドラゴンボールZ』と銘打たれ、その第1弾『ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人』(バンダイ)が1990年10月27日に発売。そのソフトが明日で発売から30周年という記念すべき節目を迎えます。
本作はタイトルの通り、サイヤ人たちが地球に襲来する原作エピソードを踏襲。1988年発売の『ドラゴンボール 大魔王復活』から始まった『ドラゴンボール』の世界観に「カードバトル」と「すごろく」的なボードゲーム要素を取り入れた一風変わったRPGとなっています。
常に所持する5枚のカードには「星の数」が書かれていて、この数字はキャラクターがマップ上のマスを進める数や、戦闘時の攻撃力になります。目的地ピッタリに着かないとダメなのもすごろくと同様で、とてもユニークな移動方法でした。
停止時に敵に遭遇したりするのは通常のRPGと同じですが、フィールド上には悟空たちが修行する場所や、HP(体力)とBE(必殺技を使うと消費)を回復する宿屋のような場所、さらには神経衰弱などのミニゲームが行える特別な場所もあって、あちこちを探索してレベル上げをしながら便利なお助けカードを集めることが楽しかったのを覚えています。