『キン肉マン』でブロッケン禁止、鬼畜プレイでケンカ勃発「ファミコン対戦ゲーム3選」の画像
ファミコン『キン肉マン マッスルタッグマッチ』(編集部撮影)
『キン肉マン マッスルタッグマッチ』思い出のゲーム画面

 オンラインゲーム、オフラインゲームを問わず、対戦型のゲームで盛り上がりすぎて、ついアツくなってしまうのはいつの時代も一緒。『ストリートファイター2』などが登場した格闘ゲーム全盛期のゲームセンターでは、対戦プレイをめぐってリアルファイトが勃発……なんてことも日常茶飯事でした。そして自分と同じくファミコン世代の人間なら対戦ゲームをやって友達とギスギスしたり、ケンカした経験のひとつくらいはきっとあるはず。そこで今回は、個人的に子どもの頃に友達とアツくなった思い出深いファミコンソフトを振り返ってみたいと思います。

■全国的にケンカの火種となった?

 ファミコンの対戦ゲームを語る際に、真っ先に頭に浮かんだのが『キン肉マン マッスルタッグマッチ』(バンダイ)でした。強く印象に残っているのは、最初に遊んだときに誰もが感じたであろう「ブロッケンJrの必殺技」の強さ。友達の家に集まって対戦する際には必ずブロッケン争奪戦になり、そのうち仲間内でブロッケンの使用禁止ルールが生まれたほどです。

 このゲームは『キン肉マン』のキャラを使ってプロレスのタッグマッチを行う対戦ゲーム。各超人は漫画同様の必殺技が使えるのですが、原作では父親のブロッケンマンの技だった毒ガス殺法が、なぜかブロッケンJrの必殺技に。この毒ガスの必殺技は『マッスルタッグマッチ』唯一の飛び道具で、とにかくヒットさせやすい。しかも一度当たった相手はダウン中も延々と毒ガスをくらうハメになり、ひたすら体力を削られてしまう。

 もちろんやりこんだ人ならブロッケンに必殺技を使わせない立ち回りもできるんでしょうけど、当時小学生だった自分たちにはそんなのムリ。ブロッケンに手も足も出ず、勝った友人から自慢げな表情であおられて本気でイラ立ったことは一度や二度ではありません。

 ちなみに社会人になってから『マッスルタッグマッチ』の話題が出たとき、東北出身の同僚からも「ブロッケン禁止ルール」があったことを聞き、あれは全国的な流れだったんだなぁと妙に感心したことを覚えています。

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