■隠しモードこそが本編?

 実は本作には、ミニ四駆とパーツを自由に選んで4つのレースでテスト走行させられる隠しモードが存在します。その出現コマンドのヒントは「へんなおじさん」というキャラがゲーム内で教えてくれるんですが、ミニ四駆ファンにとっては、この隠しモードは大いに楽しめる要素のひとつ。

暗号で隠しモードの存在をほのめかす「へんなおじさん」

 なにしろ本作に登場するマシンやパーツは現実に販売されているものばかり。そんなリアルに即したマシンを使って、コースに合わせたベストセッティングを見つけるシミュレーションをゲーム上で行えるのですから、ファンとしてはテンションが上がります。個人的には、この隠しモードがゲームのメインコンテンツだったとしても、購入するミニ四駆ファンはけっこういたのではないかなぁと思えるほどです。

 そんな『レーサーミニ四駆 ジャパンカップ』は、最大4人で遊べるパーティゲーム的な対戦ボードゲームと思いきや、1人でもやりこむほどにミニ四駆の世界にドップリ浸れる、まさに「噛めば噛むほど味の出るスルメゲー」と言えるでしょう。

 それに『ダッシュ!四駆郎』を始め、「前ちゃん」や「ミニ四ファイター」といったワードにピンと来る人なら、今遊んでみても十分楽しめる作品だと思います。そのときは最適なパーツの組み合わせなどはネットで検索せず、まっさらな知識で遊ぶことをオススメします!

(文・まさまさ)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
『レーサーミニ四駆』懐かしのゲーム画面