『鬼滅の刃』“DX日輪刀”もトレンド入り!なりきり玩具に特撮ファンが沸いたワケの画像
『鬼滅の刃』竈門炭治郎のなりきり玩具『鬼滅の刃 DX日輪刀』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 今年10月16日には劇場版作品『無限列車編』の公開を控えている、吾峠呼世晴氏による大ヒット漫画『鬼滅の刃』。その主人公・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)の武器である日輪刀(にちりんとう)のなりきり玩具『DX日輪刀』が、10月31日に発売されることが発表され、ツイッターでトレンド入りをするなど大いに話題を集めた。

 販売元がバンダイであることや「DX」という名称、そして「左側に大きめにキャラの顔、真ん中におもちゃ、右下に商品名」というパッケージのデザインから、『○○レンジャー』や『仮面ライダー』といった、いわゆる「ニチアサ」のおもちゃを思い浮かべる人が多く、特撮ファンからの反応が目立った。

スーパー戦隊シリーズ』や『仮面ライダー』には、これまでさまざまな種類の剣(刀)が劇中に登場している。今年9月6日から放送開始となる『仮面ライダーセイバー(聖刃)』はタイトル通り“聖剣”がモチーフのライダーで、変身ベルトも「聖剣と本」をモチーフに作られている。

 90年代以降はCG技術の進化もあり、毎回どぎもを抜く演出で視聴者を魅了してやまないテレビ朝日系「ニチアサ」の特撮番組だが、おもちゃとなると話は違ってくるのが実情。残念ながら、特撮玩具の剣は基本的に劇中同様のデザインにはできないのである。

 たとえば、2019年放送の『騎士竜戦隊 リュウソウジャー』の武器「リュウソウケン」のDX玩具は、全長約380mm。しかし、後に販売された大人向けの新規造形『メモリアル版』は、全長約700mmと1.8倍の大きさになっている。安全面を考えるとやむをえないのだが、刀剣はDX玩具にすると、まるで小刀やナイフのような刀身になってしまうのである。子どもからすると、安全かつちょうどいいサイズなのは間違いないのだが、一部の武器はやはり見栄えが悪くなってしまうのだ。

 しかし、そこはさすがのバンダイ。刀身の短さを補うように、毎年面白い音声やアクションのギミックのアイデアを盛り込んでいるのである。

 たとえば2013年の『仮面ライダー鎧武』では、銃剣の『無双セイバー』と、大型の銃『火縄大橙DJ銃』を合体させて迫力ある大剣にすることができる。『仮面ライダーゴースト』では、初期装備の『ガンガンセイバー』に数多くのガジェットアイテムを取り付けることで、弓、薙刀、ハンマーといった、バリエーション豊かな武器へと変形遊びが楽しめるギミックが搭載されている。どちらも子どもにとってはなかなかの大きさで、しかもズッシリした重量感も感じさせてくれるのだ。

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