かつては女の子向けアニメの定番だった「魔法少女モノ」。今でも日曜朝は『プリキュア』シリーズが放送中だが、魔法というより『美少女戦士セーラームーン』の流れを汲むバトルヒロイン作品のテイストが強い(『魔法つかいプリキュア!』のような例外はあるが…)。2000年代になると『魔法少女リリカルなのは』シリーズや『魔法少女まどか☆マギカ』のようなヒット作も登場するが、放送されていたのは深夜のアニメ枠だった。そこで今回は80年代~90年代に放送されていた懐かしの「女の子向けの魔法少女アニメ」についてリサーチ。30代から50代の女性200名に「一番好きだった魔法少女アニメ」に関するアンケート調査を実施した。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
第5位(6.5%)は、同率で2作品が並ぶ結果に。そのひとつは『カードキャプターさくら』。CLAMPが雑誌『なかよし』(講談社)で連載していた漫画が原作で、第1部となる「クロウカード編」は1998年からテレビ放送された。
主人公の木之本桜が仲間たちの協力を得ながら、ばらまかれた魔法の札「クロウカード」を集めて封印していく物語。封印したカードはさくらの魔法として使えるようになり、「闇の力を秘めし鍵よ、真の姿を我の前に示せ。契約のもと、さくらが命じる 封印解除(レリーズ)」といった、ちょっぴり中二心をくすぐる呪文も流行した。アニメにしては珍しく私服のバリエーションが豊富で、当時さくらのファッションに憧れた人も多いのでは!?
同じく5位のもう1作は、『姫ちゃんのリボン』。水沢めぐみ氏が雑誌『リボン』(集英社)で連載していた作品が原作で、アニメは1992年から放送開始。オープニング曲『笑顔のゲンキ』を始め、すべての主題歌はSMAPが担当。主人公の野々原姫子が憧れていた支倉先輩の声も草なぎ剛(46)が務めていた。
魔法の国の王女・エリカから変身能力を持つ「魔法のリボン」をもらった姫子が、他人の姿になってさまざまな問題を解決していくストーリー。変身の力がバレたら姫子の記憶は消去され、相棒のポコ太も元のぬいぐるみに戻ってしまうという展開に毎度ハラハラさせられた。変身時の呪文は「パラレル、パラレル、○○になーれ」だったが、どちらかというと「行け行けゴーゴージャンプ!」の決めゼリフのほうが印象に残っているかも?