■80年代~90年代アニメは「異世界召喚モノ」の宝庫!?
ちなみに転生ものはともかく、異世界召喚や転移モノのアニメは80年代後半あたりから人気だった様子。『魔神英雄伝ワタル』(1988年放送)、『NG騎士ラムネ&40』(1990年放送)などはシリーズ化されているので、記憶している人も多いのではないでしょうか。
また、90年代に入ると女性主人公の異世界召喚モノも増え、少女漫画が原作のアニメ『魔法騎士レイアース』(1994年放送)や『ふしぎ遊戯』(1995年放送)、ロボットアニメながら女の子が主人公だった『天空のエスカフローネ』(1996年放送)なども人気を博しました。
ほかにも『神秘の世界エルハザード』(1995年放送)、『エルフを狩るモノたち』(1996年放送)といった作品もあり、とくに『エルハザード』は今流行している異世界モノにもっとも近い構成のアニメかもしれません。同作は男子高校生が主人公で、一緒に転移した幼なじみの女の子や、異世界で知り合った女の子たちを巻きこんだラブコメ的な展開を披露。そのうえ冒険をしながら異世界の危機を救うというストーリーでした。
そんな感じで、いろいろと過去の異世界をモチーフにした作品を探ってみましたが、そもそも異世界モノの定義すらあいまいなので、どれがルーツなのか正解は不明。人によっては「ポールのミラクル大作戦こそが異世界転移アニメの原点」「いやいや手塚治虫作品こそが……」などなど、さまざまな意見があるかと思いますが、そのあたりは各々の思う作品があっても良いのかなと思います。
そして最近の異世界アニメが大好きな方で、今回紹介した過去のアニメタイトルに興味を持たれた方が一人でもいれば幸いですね!
(ふたまん編集部)