■あまりにも丁寧な作り込みに脱帽
私はRPGにおいてストーリー、システム、キャラクターへの感情移入の可否の3つが重要であると思っていますが、「俺屍」はこの3つすべてのステータスが振り切れており、異常なほど丁寧に作り込まれております。
「人の死」を何度も描くため重い空気になりがちなところを、一族のお手伝いをしてくれるイツ花ちゃんの底抜けな明るさやとっても馬鹿らしい「豊年ムキムキ祭り」などのイベントなど、随所にゲームらしい遊び心も詰まっております。
一族が集めたお金を京の復興に回すことでオープンする「幻灯屋」で写真を撮り、一族の記念写真を1年に1回撮る遊び方もオススメです。あとで見返したときにグッときます。
散りばめられた伏線と緻密なストーリー展開でプレイヤーの心に「善と悪」を訴えかけ、RPGとして唯一無二のシステムと育成の楽しさを味わうことができ、さらに遊び心も満載とスキが見当たらない本作。
この機会にぜひプレイして、私の屍を越えていただきたいなと思います。感動するほど面白いですよ。本当に。