■唯一無二の「世代交代RPG」のここがスゴイ!
これだけでは本作の唯一無二感が伝わりきれていないと思うので、ここからはRPGとしての側面をご紹介させていただきます。
まずは「交神の儀」について。これは「人間ダビスタ」と呼ばれるゆえんとなったものなので、ダビスタ経験者からすればわりと分かりやすいシステムかもしれません。「交神」とは文字通り「神様と交わる」ことで、子どもを授かることができるシステムです。
神様は男神・女神それぞれ数多く用意されていますが、初めから全員と交神できるわけではありません。各ダンジョンにいる鬼を特定の条件を満たした上で倒さないと解放できない神様もいるので、もしお目当ての神様がいるのであれば解放してあげましょう。そして交神する際には「奉納点」が必要になります。
これはダンジョンで敵を倒した際に集められるポイントで、能力の高い神様ほど必要な奉納点が高くなるというイメージで問題ありません。もちろん一概には言えませんが。
本作のステータスは、心技体の3つのカテゴリにそれぞれ火・水・風・土の4属性が割り振られた12の能力によって決まるのですが、神様ごとにこの能力情報が異なります。火系の能力が圧倒的に高いけどそれ以外はからっきしな神様や全体的にバランスの良い神様などその能力値も様々です。
そして、子どもは父親と母親の能力を遺伝するのですが、この際に受け継ぐ能力値は「必ずしも高い能力」ではありません。ここが重要です。
たとえば、火系の能力が低い男のキャラクターは火系の能力が高い女神と交神させれば弱点を補える、という単純な話ではないのです。
ただし、間違いなく「遺伝」はできているため、その生まれた子が行った交神の儀で生んだ子ども、つまり孫が突如火系の高い能力を発揮する可能性もあるのです。「なんだかややこしい!」と思った方は、もうなんとなくで決めちゃいましょう。自分の今の奉納点とにらめっこしたり、神様のルックスで決めたり、その辺はもう自由です。プレイしているうちに感覚もつかめると思います。
本作は1ターンで1か月が経過し、一族の者は1年半~2年ほどで寿命を迎えます。
そしてこの交神は生後8カ月以降でないとできないようになっており、1ターンで交神できるのは1人だけです。ダンジョンに出陣するのも、交神するのも同じ1ターンです。
ダンジョンに行かなければ一族の面々は育たないし、交神をしなければ一族は誰もいなくなってしまうし、生まれて間もない子たちばかりでは戦力は計算できないし、とこの辺のバランスが非常によくできています。いかに計画を立てて育成できるかが攻略の重要なカギを握っているのです。
ちなみに僕は1年の計画をカレンダーにしてメモを片手にプレイしていました。
「1月だから交神だ!」とか言いながらやっていました。頭で記憶しているから大丈夫とタカをくくってはいけません。1か月間違えてしまうだけで全計画がパーになるので、攻略は慎重に。