■『ファイターズヒストリー』ならではのオリジナル要素も

 プレイ感覚としては、スト2と似た部分はあるものの、本作には「弱点システム」という野心的なオリジナル要素が存在します。この弱点システムとは、キャラクターごとに決められた弱点、たとえばレイなら「シャツの稲妻マーク」、溝口なら「頭に巻いたハチマキ」に何度か攻撃を当てると気絶させられるというもの。

 3発ほど弱点に攻撃を受けるといわゆる“ピヨリ状態”になり、強烈な連続技の餌食に。そのため、対戦時は弱点に攻撃を受けた側はどうしても防御を固めがちになるので、そこで投げ技を決めるなど、弱点をめぐった攻防と読み合いがアツいゲームでした。

 なお、当時の格ゲーには良くあることですが、CPU戦の難易度はかなり高いです。超反応で反撃されたり、投げられたりすることもあって、敵のレベルを上げてクリアしようとすると、パターンにハメて倒すこともやむなし……でしたね。

 またスーパーファミコン版には、タイトル画面で「右・右・上・上・L・R」と入力することで中ボスのクラウン、ボスのカルノフが使用可能に。カルノフは“デコ”の代表的なゲームタイトルからの出張組で、炎を使った必殺技がかなり強力です。

ラスボスのカルノフは、フットワークが軽く、飛び道具も豊富な強キャラ!

 豪快な必殺技と勢いでガンガン攻めるのがとても楽しかった『ファイターズヒストリー』。今でもときどき「溝口WIN!」の声が聞きたくなるのは仕方ないですよね。

(ふたまん編集部)

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