■福田雄一監督のセンスが光りまくる!
同作の監督を務めるのは、実写映画『銀魂』や『斉木楠雄のΨ難』、テレビドラマ『今日から俺は!』などを手がけた福田雄一監督。脚本も福田監督自身が担当しており、先に紹介した国民的ゲームのパロディ要素を随所に散りばめた、ギャグ満載の秀逸なストーリーが展開される。
出演者は、意外といっては失礼だが、豪華な顔ぶれがズラリ。まずまじめで融通がきかない主人公・勇者ヨシヒコ役を演じるのは、俳優界きってのゲーム好きの山田孝之(36)。そして勇者の仲間も、まともな魔法を覚えない魔法使い・メレブ役をムロツヨシ(44)、父の仇を追う村娘・ムラサキ役を木南晴夏(34)、もみあげがスゴイ戦士・ダンジョー役を宅麻伸(64)、そして勇者を導く仏役に佐藤二朗(51)と福田監督作品ではおなじみの役者も含め、精鋭がそろっている。
段ボールで作られた動かないモンスターを相手に「くっ……強い」と真剣に演じる山田孝之。セリフなのかアドリブなのか分からない、ムロツヨシと佐藤二朗のグダグダなやりとり。チープな小道具を持って、本気の熱演を繰り広げる宅麻伸……こんなドラマが面白くないワケがない!
さらに安田顕(46)、沢村一樹(52)、綾野剛(38)、小栗旬(37)、賀来賢人(30)など、実力派俳優たちまでゲスト出演し、良い意味で“しょーもない役”を全力で演じてくれている。とても深夜の低予算ドラマとは思えない豪華俳優による、はじけた演技が見られるのも、同作の楽しみのひとつだ。
そして同作は、本家『ドラクエ』を制作しているスクウェア・エニックスが「協力」としてクレジットされている点にも注目。勝手にやってるオマージュやパロディではなく、しっかり公式がお墨付きを与えているのは、ドラクエファンにとって安心材料となるだろう。
『ドラクエ』を知る人も知らない人も間違いなく楽しめる、コメディドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』傑作選の第1話は、22日深夜に放送される。
(ふたまん編集部)