■『忍者くん』の真の恐ろしさは……!?

 このゲーム、もちろんヨロイがラスボスということはなく、そのままゲームは継続。すべての敵がオールスター出演するステージなどが登場します。それでも18面までクリアすると、19面からは再び1面と同じ黒子メインのステージに戻ります。一応はこれで1周クリアという認識でしたね。

 このゲームの何が一番恐ろしいかというと、あれほど難解なゲームでありながらコンティニュー機能が無いという点に尽きます。ゲームオーバーになったらまた1面からやりなおしという、今では到底考えられない鬼畜仕様だったのです……。

和テイストのグラフィックは美しかった!

 それと同じ位置で長時間戦っていると出現する、無敵の「火の玉」の存在も地味にキツイ。ゆっくりした速度で忍者くんを追いかけ、ほかの敵との戦いを容赦なく邪魔してきます。

 今あらためて『忍者くん』をプレイして実感したのは、「当時の小学生がよく攻略できたな」という難易度の高さ。倒した敵にさらに手裏剣を当てるとスコアが加算される裏技も思い出しましたが、それを試すのも一苦労でした。

 当時、小学生の私にとってはファミコンのソフトはとても高価で、特別なお祝いの日くらいにしか買ってもらえない“かけがえのない宝物”でした。それだけに1本のソフトにかける情熱もすさまじかったんだな~、と再認識させられましたね。

(ふたまん編集部)

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