■秀逸だったステージギミック!
1面では、ボス前にスクロールが停止して、火山が噴火するエリアが存在します。2面はただでさえ狭い通路が続出する上に、破壊しないと進めない障害物があり、難易度はかなり高かった印象ですね。
3面には、のちにコナミを代表するキャラクターとなるモアイが登場。巨大なモアイが口から発射する円状のイオンリングが美しく、最初に見たときはかなり感動したものです。そして画面上部にいるモアイの弱点である口を攻撃するのに、ダブル(DOUBLE)のショットがけっこう有効でしたよね。
4面は、1面のステージをそのまま逆さまにしたようなデザインで、火山が逆さまになった“逆火山”が登場。5面には、細胞に触手が生えたようなグロテスクな敵が現れ、6面は格子状にさえぎられた壁のようなものを破壊しながらでないと進路が作れないステージでした。
そして最後の7面は要塞内部に突入し、かなり狭いエリアを進行。そのラストに待ち受けているのは巨大な脳みそのようなボスのマザーコンピュータ。いかにも不気味なラスボスがいったいどんな危険な攻撃をしてくるのかと思いきや、一定時間たつと自爆してクリアという、なんともあっけない幕切れでしたね……。
これまでのシューティングゲームといえば、ステージごとに出現する敵が変化するのが一般的でしたが、ステージの構造やギミックに趣向を凝らしているのが『グラディウス』の特長でもありました。
それと『グラディウス』を語る上で忘れてはいけないのが、BGMの素晴らしさです。もちろん本家のアーケード版の音質には到底かなわないのですが、ファミコン版は少ない音源の中でかなり頑張って再現していると思います。いまだにサントラを聞いてしまう名曲ぞろいです。
この作品があったから『沙羅曼蛇』や『グラディウス2』『グラディウス3』『パロディウス』といった、コナミの傑作シューティングの系譜が続いていったと思うと、感慨深いモノがありますね。
(文・ふたまん編集部)