■自機「ビックバイパー」の強化方法に衝撃

 自機となる戦闘機「ビックバイパー」は、そのままでは頼りないショットを撃つだけの機体です。しかし、特定の敵を倒すと出現するパワーアップアイテムを入手すると、画面下のゲージが点灯。

 このゲージは、左から順に、自機の速度を上げる「スピードアップ(SPEED UP)」、斜め下に地をはうように飛ぶ弾を撃つ「ミサイル(MISSILE)」、前方と斜め上にショットが撃てる「ダブル(DOUBLE)」、貫通力のある青いビームを放つ「レーザー(LASER)」、自機と同じ攻撃を行う発光体を生み出す「オプション(OPTION)」、敵の攻撃を一定回数防ぐ「バリア(?)」の全6種類が存在。

 ゲージは、パワーアップアイテムを取るごとに順に点灯していき、装備したいゲージが点灯したときにボタンを押せば、その装備が手に入るという画期的な仕組みです。

 ちなみに、アーケード版では当たり判定の大きい、かなり長いレーザーを発射しますが、ファミコン版ではなぜか細切れの短いレーザーに……。また、オプションの装備数もアーケード版では最大4つつけられるのが、ファミコン版では2つに減っています。このあたりも容量の少ないファミコンに移植する際の苦肉の策だったんでしょうね。

このパワーアップシステムが斬新だった!

 初代『グラディウス』は、PCエンジン、セガサターン、プレイステーションなど、さまざまなハードに移植されましたが、新しいハードになるにつれてアーケード版に近づいていくので、機会があれば比べてみるのも面白いかも。

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