■40代から50代からは名作マンガへの票が多数
80年代、90年代に青春期をすごした40代から50代の男性からは200名の回答が集まった。第3位(8%)は、まつもと泉氏の『きまぐれ☆オレンジロード』(集英社)。1984年から1987年まで『週刊少年ジャンプ』で連載された『ジャンプ』黄金期を支えたラブコメ作品で、超能力が使える主人公・春日恭介と、不良少女の鮎川まどか、後輩の檜山ひかるの三角関係が描かれた。1987年から1988年までアニメ化もされ人気を得た。
「鮎川が大人びていてめちゃくちゃハマりました」(46歳・男性)、『青春の切ない雰囲気がうまく表現されていた』(45歳・男性)、「アニメEDの夏のミラージュは名曲中の名曲」(48歳・男性)、「クールな鮎川、かわいい檜山、両方いい!」(44歳・男性)といった意見が寄せられた。
第2位(11.5%)となったのはアニメも大人気だった、あだち充氏の野球マンガ『タッチ』(小学館)。高校野球をテーマに、双子の兄・上杉達也が甲子園を目指すという物語で、幼なじみの隣人・浅倉南との恋愛も描かれた。1981年から1986年の『週刊少年サンデー』での連載時、単行本初版は200万部を超え、その後のロングセラーでコミックスは総売上1億部を突破した超人気マンガ。
「上杉和也と達也と南の三角関係。これが青春」(50歳・男性)、「いろんなシーンを思い出すたび切ない気持ちになります」(49歳・男性)、「南ちゃんがいい」(48歳・男性)、「スポーツ漫画としても、恋愛青春漫画としてもタッチを超える作品はありません」(47歳・男性)といった声が上がった。
40代から50代のうち、37%の人から支持を集めダントツの1位に輝いたのは、高橋留美子氏が1980年の『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)創刊号から1987年まで連載した『めぞん一刻』。アパート「一刻館」を舞台に、住人の五代裕作と管理人の未亡人・音無響子のラブストーリーが描かれた80年代の恋愛マンガの名作。昨年11月16日にBSプレミアムで放送された『全るーみっくアニメ第投票 高橋留美子だっちゃ』では主人公の2人に加え、四谷さん、八神いぶき、六本木朱美といったサブキャラたちもランクインした。
「ヒロインが未亡人というアイデアだけですごい」(50歳・男性)、「大人の恋愛でした。最後のほうは泣かせてきます」(52歳・男性)、「ギャグもいいが、シリアス場面とのギャップもすごい」(51歳・男性)、「るーみっくでは音無響子が最高のヒロイン」(49歳・男性)、「子どものときは分からなかったが、読み返してみてその面白さにハマった」(42歳・男性)、「五代と響子さんの恋愛もいいですが、住人のキャラもいい。四谷さんが大好きです」(47歳・男性)と、熱いコメントが多数集まった。
その他、40代から50代のアンケートでは名作マンガが多数。原秀則氏の『部屋(うち)においでよ』(小学館)「大人の恋が魅力的でした」(44歳・男性)、同じく原氏の『冬物語』(小学館)「浪人時代に読んでました」(45歳・男性)、『ツルモク独身寮』(小学館)「あの頃のスピリッツの恋愛マンガが青春です」(44歳・男性)、『東京ラブストーリー』(小学館)「今でもマンガをたまに読み返します」(48歳・男性)、『ストップひばりくん』(集英社)「おしゃれで好き」(52歳・男性)、『The・かぼちゃワイン』(講談社)「あの身長差がフェチです」(53歳・男性)といった作品に票が集まった。
アンケートサイト「ボイスノート」調べ
https://www.voicenote.jp/