織田裕二と鈴木保奈美の同名ドラマの放送から29年。1988年から『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載された柴門ふみ氏によるマンガを原作としたドラマ『東京ラブストーリー』が伊藤健太郎と石橋静河を主人公に、動画配信サービスFODとアマゾンプライムで今春からスタートすることが発表された。また2月7日からは、ふじた氏による腐女子とゲームオタクの恋を描いたマンガ『ヲタクに恋は難しい』を原作とした同名映画が公開となる。いつの時代も読者の心を沸き立たせてきた恋愛マンガ。そこで今回は、10~50代の男性400名をターゲットに「一番好きな恋愛マンガ」について年代別にアンケート調査を行なった。
■10~20代、1位は『To LOVEる -とらぶる-』が獲得
10代から20代は74名の男性が回答。回答者の11%の人の支持を集め、第3位となったのは、末次由紀氏の『ちはやふる』(講談社)。2007年から『BE・LOVE』で連載中の作品で、競技かるたで名人を目指す主人公・綾瀬千早の青春を描いた物語。熱血スポーツもののテイストに加え、恋愛も重要な要素で、2016年には広瀬すずを主人公に『ちはやふる -上の句-』『ちはやふる -下の句-』として映画化。2018年に完結編として『ちはやふる -結び-』が公開された。
「熱い物語の中にある恋模様がキュンキュンした」(23歳・男性)、「映画きっかけで漫画を読み始めてハマった」(27歳・男性)、「千早と新と太一の関係がいい、青春です」(19歳・男性)、「スポーツマンガとしてもいいけど恋愛マンガとしても最高です」(20歳・男性)といった意見が集まった。
第2位(17.5%)は、2014年と2015年と、2期にわたり新房昭之監督によりアニメ化もされた、古味直志氏による『ニセコイ』(集英社)。同作は2011年から2016年まで『週刊少年ジャンプ』に連載され、それまで首位だった河下水希氏の『いちご100%』を抜いて『ジャンプ』のラブコメマンガとして歴代最長連載期間の作品となった。物語はヤクザ一家の息子・一条楽と、ギャング組織の娘・桐崎千棘が、互いの組織の抗争を沈静化させるために恋人同士のふりをする「ニセコイ」をすることになるという物語で、2018年にはSexy Zoneの中島健人と中条あやみのW主演で実写映画化もされている。
「映画もアニメも良かったけどやはり漫画のニセコイが好きです。女キャラの心理描写が細かくていいんです」(18歳・男性)、「ニセコイからマジコイへ。ラストは納得してません!」(26歳・男性)、「ジャンプのラブコメもので一番好き」(27歳・男性)、「僕は小咲派」(22歳・男性)といった声があった。
第1位(24%)は矢吹健太朗氏・長谷見沙貴氏『To LOVEる -とらぶる-』(集英社)。2006年から2009年まで『週刊少年ジャンプ』で連載された作品で、2010年から2017年まで『ジャンプスクエア』で続編的スピンオフ『To LOVEる -とらぶる- ダークネス』が連載された。主人公の男子高校生・結城梨斗の三角関係をメインに描いたラブコメ作品で、女性キャラが多数登場。少年誌での連載でありながら過激な描写も多く、掲載のたびにSNSなどで話題を集めた作品でもある。
「キャラが全員かわいい。矢吹先生は神!」(22歳・男性)、「姉とジャンプを回し読みしてたけど、とらぶるだけは自分の部屋で隠れて読んでた」(24歳・男性)、「えちえちなところ、絵がうまくてかわいくてあんなマンガないです」(27歳・男性)、「毎回どんな挑戦をしてくるのか楽しみでした」(28歳・男性)と過激描写へのコメントも目立った。
その他、少数票では昨年アニメ化もされた春場ねぎ氏『五等分の花嫁』(講談社)「ヒロインが全員かわいい」(17歳・男性)、宮原るり氏の4コマ作品『恋愛ラボ』(芳文社)「胸がキュンとします」(19歳・男性)、赤坂アカ氏の『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』(集英社)「ギャグが面白い!」(27歳・男性)、筒井大志氏の『ぼくたちは勉強ができない!』(集英社)「アニメも最高でした」(24歳・男性)などのタイトルが挙がった。